疲労 / fkr -いちごパフェさんリク- ページ39
福良「ん……」
薄らと目を開くと徐々に焦点が合っていく。
白い天井と須貝さん、伊沢の顔がはっきりとしていく。
須貝「起きたか」
福良「あれ、俺……」
確か編集部屋で編集してて、それで……。
伊沢「もしかして、覚えてないんですか?」
ピタリと言い当てられて、諦めて首を縦に振った。
須貝「まじか……ってことはこれ、本人は気づいてなかったんじゃない?」
伊沢「その可能性がありますね」
え、何、どういうこと?
須貝「朝、ちょっと違和感とかなかったの」
福良「朝ですか?」
違和感か……どうだったっけ?
確か、動画の編集とチェックが溜まっていて4時まで作業していた所為か、目覚めが悪かったような気がする。
何かちょっとフラフラする気がしたような……。
でも、何となくそう感じただけで、その後は何事もなく仕事をしていた。
集中していたからそれ以外のことを感じなくなっただけかもしれないけど。
その後、伊沢に確認したいことがあって、執務室に向かって……。
福良「あ……」
伊沢「思い出しました?」
福良「俺、もしかして倒れた……?」
須貝「もしかしなくても倒れたよ」
薄らと視界が傾いていく光景が思い出せたからまさかとは思ったけど……。
まじか、倒れたのか俺……。
伊沢「執務室に入ってきて俺の名前を呼んだかと思えば、どんどん倒れていくからめっちゃびっくりしましたよ!」
倒れるほどだなんて全く思っていなかった。
福良「ごめん、倒れるなんてまじで思ってなかったからさ。いきなり倒れられたらびっくりするよね」
もう1度「ごめん」と言うと
須貝「伊沢、これまじで気づいてないっぽいぞ」
伊沢「え、そんなことあります?多分全員気づいてましたよね」
俺の前で堂々と謎の会話を繰り広げられた。
気づいてないってどういうこと?
俺、何かしたっけ……?
須貝「福良が気づいてないっぽいから言うけど、ここ最近の福良、可笑しかったよ」
福良「可笑しかった?」
どんな風にだろ。何も変わったことをした覚えはないけどな。
ただ、溜まってしまっている仕事を一生懸命にやっていただけで……。
伊沢「身に覚えがないですか」
福良「うん」
可笑しいと思われる理由なんて全くないんだけどな。
伊沢「じゃあ単刀直入に訊きますけど、福良さんってここ最近、ちゃんと寝ていましたか?」
福良「えっと……」
寝てた……よね?
274人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛花(プロフ) - ゆあるさん» いえいえ、早めに教えて下さったので修正出来ました!こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます(*^^*) (2021年4月4日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - 素早い修正ありがとうございます。これからもこの作品を楽しみにしています。 (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ゆあるさん» すみません、今修正させて頂きましたので、12の方へ飛べると思います!教えて下さりありがとうございました! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - すみません。リンクが体調が不良気味のようです【QK】12に繋がらないのですが、どうすれば良いですか? (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ルルさん» なるべくこれからも週1ペースは守ろうと思っていますので、たまにめちゃくちゃあいた時は、ゆっくりとお待ち頂けると嬉しいです。暖かいお言葉を下さり、ありがとうございます(*^^*) (2021年4月2日 5時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛花 | 作成日時:2021年1月10日 21時