体調が不良気味のようです【QK】-11-

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プレゼントの開封も終わり、河村が抱負だけ喋って終わることになった。


河村は普段通りを装いながら、流暢に喋る。


でもやっぱり、装っているように見えるんだよな。


山本｢ということで、一応ドッキリだったんですけど……大成功？したのか分かんないけど喜んでもらえたので良しとしましょう！｣


山本がそろそろ締めようとしているんだけど、河村はどこかボーッとしているような感じで顔がどんどん歪んでいく。


撮影が終わってからと思っていたけれど、さすがにもう待てない。


福良｢河村、大丈夫？｣


河村｢痛い……｣


河村が素直に痛みを訴えてくるということはよっぽど痛みが激しいってことだな。


福良｢どこが痛いの、頭？｣


お腹を覆うような仕草はないし何となく当てずっぽうで言ってみると、河村の首がゆっくりと縦に動いた。


頭痛か……。これ、病院に行った方が良さそうだな。


山本が動画を締めてくれて、撮影は終了。


福良｢河村、今から病院に行くよ｣


山本には残って伊沢たちに事情を伝えてもらって、俺たちは急いで病院に向かった。



〜kwmr side〜


名前を呼ばれ1人で診察室に入ると、問診が始まった。


何個か訊かれたあと首を触られ


医師｢このまま、血液検査と髄液検査をしましょう｣


髄液検査って、どんなことするんだろ。


髄液を検査するってことは髄液を採取するんでしょ？え、怖……。


血液検査を終えると


医師｢腰椎穿刺という検査をしますので、こちらに横になって下さい｣


指示通り、医師に背を向けるように横になり背中を丸めると、服を完全に腰が出る所まで捲られた。


医師｢まず、麻酔を打ちますね｣


麻酔が思いの外痛かった。


でも、腰椎穿刺なんて言う聞くだけで痛そうな検査は麻酔のおかげで痛みを感じなかったし、検査は30分くらいで終わった。


思っていたよりも早く検査結果が出て、再び診察室に戻ると


医師｢検査の結果は、髄膜炎でした｣


髄膜炎って、どんな病気だっけ？


確か、場合によっては脳の方にまで炎症がいくとか何とか……。


医師｢薬を処方して起きますので、必ず服用して下さい。河村さんの場合は、2週間もすれば治りますので安心して下さい｣


俺がよっぽど神妙な面持ちをしていたのか、励ますようにそう言われた。


河村｢ありがとうございます｣


俺はお礼だけ言って、診察室を出た。

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