喘息 / sgi -上腕と前腕を繋ぎたいさんリク- ページ23
今日はいつにも増して調子が悪い。
須貝「やば……」
撮影が終わり、執務室へ戻る最中。
一瞬だけだけど目眩がして、倒れそうになった。
誰も通っていない時で良かった。
最近、寝不足気味だからな……。
夜中に毎日のように酷い咳が出るし。
倒れることは免れたけれど、コンピュータの画面を思い返して、今日は帰れそうもないことに落胆する。
須貝「何だかんだ、咳で終わってるからな……」
今日も大丈夫だと高を括って、俺は執務室へと戻った。
時計を見るともう21時。でも、進み具合は3分の2と言ったところか。微妙だなぁ……。
須貝「ゲホッ、ゲホッゴホッ」
咳が出始めちゃった。
今、執務室には河村と福良と山上と俺の4人だけ。
1ヶ月くらい前に、河村と福良の前で喘息の発作が起きちゃって、バレてしまった。
だから2人の前で多少の激しい咳が出ても大丈夫だけど、問題は山上がいること。
あの子、意外と心配性だからな。
なるべく咳をしないように我慢しないと、山上にめっちゃ心配されそう。
須貝「ゲホッゲホッ!ゴホッ……!」
そうは思っていても、自分の意思で止められるほど簡単なものじゃなくて、我慢しなきゃ、止めなきゃって思えば思うほど激しくなっていく。
須貝「ゴホッ、ゲホゲホッ!ケホッケホッ……!」
福良「須貝さん、大丈夫ですか?」
流石にこんだけ咳してたら聞いてくるよな。
須貝「うん、大じょ……ゲホッケホッ!ヒュー……ゴホッ!ゴホッ!」
河村「今の音、発作じゃないですか……!」
須貝「ゲホッゴホッ!ゼエゼエ……ゲホッ!ヒュー、ゴホッ!」
咳は更に酷くなり、喘鳴音も大きくなっていく。
やばい、苦しい……。
福良「須貝さん、吸入器っていつものポーチの中ですか?」
須貝「う……ゲホッ、ヒューッゴホッ!ん、ゲホッ!ゼエ……」
河村「福良、これ!」
福良「ありがとう」
河村が取り出してくれた吸入器を受け取った福良は、俺の口元へと持ってきてくれた。
吸入を始めると、少しずつ呼吸が落ち着いてきた。
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凛花(プロフ) - ゆあるさん» いえいえ、早めに教えて下さったので修正出来ました!こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます(*^^*) (2021年4月4日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - 素早い修正ありがとうございます。これからもこの作品を楽しみにしています。 (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ゆあるさん» すみません、今修正させて頂きましたので、12の方へ飛べると思います!教えて下さりありがとうございました! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - すみません。リンクが体調が不良気味のようです【QK】12に繋がらないのですが、どうすれば良いですか? (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ルルさん» なるべくこれからも週1ペースは守ろうと思っていますので、たまにめちゃくちゃあいた時は、ゆっくりとお待ち頂けると嬉しいです。暖かいお言葉を下さり、ありがとうございます(*^^*) (2021年4月2日 5時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛花 | 作成日時:2021年1月10日 21時