体調が不良気味のようです【QK】-11-

疲労 / ymmt & wtnb -Y/Iさんリク- ページ20

山本｢っ……｣


ここ最近ずっと体調が悪い。


目眩がするし、身体も重怠い。


毎日何かに追われている感じがして、気持ちが焦って……。


理由はよく分かっていなくてただずっと、この調子でよくならない。


渡辺｢はぁ……｣


聞こえてきた溜め息に横を見ると、元気のないこうちゃんがいた。


そう言えば、ここ最近ずっと元気がないな……。


山本｢こうちゃん｣


渡辺｢……何ですか？｣


ボーッとしていたからか、少しだけ反応が遅かった。


山本｢最近元気がないけど、どうしたの？｣


渡辺｢ちょっと、ここでは……｣


こうちゃんは、チラッと周りを見ながらそう言った。


山本｢分かった。じゃあ、ちょっと仮眠室にでも行こっか｣


渡辺｢はい｣


僕たちは仮眠室に向かった。



山本｢で、どうしたの？｣


渡辺｢あの……最近、林と山上と乾が動画に出るようになったじゃないですか？｣


山本｢うん｣


渡辺｢みんなカメラの前で演者として人を楽しませるっていうことはしたことが無いから、よく困ったことがあったら相談してくれるんだけですど｣


山本｢え、それ僕もよくされるんだけど！｣


須貝さんとか福良さんよりも相談してくれている感じさえする。


渡辺｢山本さんもですか？やっぱり、歳が近いからですかね……｣


山本｢そういうことなのかな？｣


めっちゃ話してくれるんだよね。


渡辺｢それに、伊沢さんたちも前より俺に色んな仕事を任せてくれたり、頼ってくれたりするようになって……｣


山本｢あ、僕もかも……｣


3人が増える前から少しずつ増えていたけれど、3人も一緒に動画を撮るようになってから、それが加速したような気がする。


渡辺｢嬉しいんですよ？頼られるのは嬉しいんですけど……｣


分かる。嬉しいよね。


渡辺｢なんか、頼ってくれてるんだからちゃんとしなきゃとか、相談してくれてるんだからちゃんと答えなきゃとか、気持ちが焦っちゃって｣


山本｢分かる！僕もめっちゃ思う｣


渡辺｢前までは年上の人ばかりで、もし万が一何かミスをしてしまってもカバーしてもらえる安心感みたいなものがあったけど、次は俺がしないといけないし、伊沢さんたちの期待にも応えたいし……｣


僕がずっと思っていたことをこうちゃんも感じていたらしい。


こんなの思っているのなんて僕だけだと思っていたけれど、仲間が出来たように感じた。

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