体調が不良気味のようです【QK】-9-

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〜sgi side〜


伊沢｢やっと見つかりましたね……｣


河村｢流石にあんなところにあるとは誰も思ってないからね｣


福良｢そんなこと言ってないで、急がないと！川上1人にしちゃってるじゃん！｣



ガチャッ！


俺たちが急いで戻り、仮眠室の扉を開けると


須貝｢え、川上？｣


伊沢｢どうした……？｣


川上｢お腹、いたぁい……！｣


涙を流しながらそう訴える川上がいた。


え、全く状況が見えないんだけど……？


福良｢これ、って……｣


河村｢そういうことだよな……？｣


川上｢1人は、もぅやだぁ……！｣


伊沢｢ごめん、もう1人にはしないから……｣


河村｢やっぱ、幼児退行だよね｣


幼児退行？


福良｢そうだね｣


2人は気づいてたんか……。


伊沢｢でも、胃腸炎で幼児退行は厄介ですね｣


伊沢まで気づいてたの！？


まさかの俺だけ……？


福良｢胃腸炎だけでも普通の風邪より看病が大変だからね｣


須貝｢まぁ、今日は4人もいるし、何とかなるでしょ。頑張ろ｣



そこからは本当に想像以上の大変さだった。


まず全く泣き止まず、ずっと泣きっぱなしで


嘔吐も下痢も酷くて、トイレと仮眠室の往復。


口調や思考は子どもになっていても、身体は立派な大人だから、支えるのも一苦労。


嘔吐があるからご飯は食べられないし、ゼリーをほんの少しだけ食べてくれた。


と思ったら、次は処方箋を飲ますのにもう大泣き。


川上｢おくすり、やだぁ〜……！｣


川上って、薬苦手だったんだ……。


それとも子どもになっちゃってるからなのか？


分かんないけど。


そんな状態が夜まで続いて、俺たちは全員でオフィスに泊まり、看病を続けた。



〜kwkm side〜


川上｢ん、朝……？｣


カーテンから入る光りが眩しくて、目を擦る。


もう朝か……。


俺、いつ寝始めたんだろ？


全然覚えてへんねんけど。


河村｢あ、川上。体調はどう？｣


川上｢まだお腹は痛いですけど、熱っぽくはないですかね｣


河村｢なら良かった｣


昨日は本当に体力の限界を感じた。


ずっと吐き気はするし、吐いているし、下痢も酷いし……。


だって、途中から記憶がないからね。


俺、逆にどこまで覚えてるんやろ？


えっと……。


あ、そうや！みんながゴム手袋を探しに出て行って……。


そっからの記憶がないな。


そんだけしんどかったってことなんかな……？

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