体調が不良気味のようです【QK】-9-

体調不良 / ymmt -まめさんリク- ページ24

頭がボーッとする……。


重い身体に激しい痛み。


起きた時から気づいてはいたけど、起きたばっかりなだけで気の所為だと言い聞かせた。


なのに……もう起きて3時間は経っているし、目の前には起動済みのコンピュータ。


これだけ頭を働かせているんだから、目が覚めていない筈がない。


やっぱり熱あるのか……。


今も全く手が動いてなくて、目の前の記事は1時間前と変わり映えしない。


これ、このまま続けていて進むのか……？


時間を無駄にするだけじゃ……？


そう思った僕は、少しだけ仮眠室で眠ることにした。


寝て起きたら良くなっている可能性だって無いわけじゃないし。


まぁ、無断で寝ることは出来ないから


山本｢伊沢さん、ちょっと仮眠室借りても良いですか？｣


伊沢｢良いけど……どうかしたの？｣


やっぱ訊かれるよね……。


言うしかないか。


山本｢いや、ちょっと……体調崩しちゃったみたいで……｣


伊沢｢そっか、全然使ってくれて良いけど、1人で大丈夫？｣


山本｢あ、はい……。大丈夫です｣


みんな忙しいし、僕だって大人だし。


渡辺｢あ、じゃあ俺看病しますよ！｣


伊沢｢こうちゃん？｣


山本｢いや、僕は大丈夫だから……｣


渡辺｢俺が看病したいんですよ。心配ですし、ちょうどタスク終わって暇だったんですよねー｣


チラッとこうちゃんのデスクに目をやると、山積みの資料とインターネットの画面。


あれの何処が終わっているのか、疑問でしかない。


伊沢｢じゃあこうちゃん、頼める？｣


渡辺｢はい！｣


｢行きましょう｣と言いながら歩いて行くこうちゃんの後に続いて、僕も執務室を出た。



仮眠室で今は1人。


脇には体温計が少しずつ僕の体温と同化している。


いつ出したのか分からない体温計を僕に渡してすぐ、こうちゃんは何処かに行ってしまった。


ピピピピッ！


脇から聴こえた電子音は、やけに部屋中に響いて


少しだけ、寂しくなった。


あれ、僕ってこんなに寂しがり屋だったっけ？


可笑しいな……。

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