体調が不良気味のようです【QK】-9-

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伊沢｢福良さん｣


昨日、注文していたものが届いた。


俺は今日、実行する。


福良｢何？｣


撮影が終わった部屋で福良さんだけを呼び止めた。


俺だって、ここを作った者としての責任は感じている。


伊沢｢QuizKnockをよろしくお願いします｣


ここを、みんなを、守らないといけないから。


無言で消えることは俺には出来ない。


福良｢え、どういうこと？｣


この人の眼だったら、きっといい方向に持って行けると思うから。


伊沢｢いえ、何でも｣


どうか、逃げる俺を許して下さい。


さようなら。



オフィスを出て、家までの道を急ぐ。


昨日開けたダンボールは、半開きのまま部屋の隅でこちらを見ていた。


俺はその中からロープを取り出すと、輪ができるように天井に括りつけた。


至って心の中は無で、何の感情もなく淡々と作業を進めていく。



作業が終わり、休憩がてら壁に背をつけて座り込む。


夜は長いんだし、そう急ぐ必要もない。


ゆっくりとそのロープに目をやると、さっきまでの無感情が嘘だったかのように


やっと楽になれる……！


やっと死ねる……！


早く死にたい……！


そんなものが湧いてきた。


ずっと、ずっと悩んで、苦しんで。


どうしようもなかったあれから解放される。


俺はゆっくりと立ち上がると、踏み台に足を乗せた。


ひんやりとした感触が、靴下の上からでも伝わってくる。


ロープに首をかけ、踏み台を倒した。


ガタン！と大きな音を立て倒れた踏み台と同時に絞まるロープ。


それと同時に聞こえたガチャッという音に、飛びかけた意識が一瞬戻ってしまった。


苦しい……。


須貝｢伊沢！｣


川上｢伊沢さん！｣


福良｢伊沢！｣


俺の名前を叫ぶ声と共に、俺の首を囲うロープが緩くなった気がした。



伊沢｢ゲホ！ゲホゴホッ！ケホッ！｣


ロープが緩くなった瞬間、一気に空気が鼻や口から入ってきて


噎せてしまった。

3→←精神系 / izw -(名前声優大好きさんリク-

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