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伊沢「福良さん、その俺たちが急に一緒に帰り始めた1週間くらい前と同じ頃に、何か変なことありませんでしたか?」
変なこと……?変なこと……。
福良「あ……!そういえば俺、2週間くらい日にちを勘違いしてたみたいで、締切間に合うかギリギリのところまでしか仕上がってなかったはずなんだけど、何故か予定通りに終わってた!」
あれ、不思議だったんだよな……。
俺はやった覚えがないんだけど、ちゃんと進んでて。
おかげで締切には余裕で間に合うんだけど、何となく……怖い?
福良「あとは……その頃くらいから毎日変なっていうか……怖い夢を見るようになったんだよね」
山本「怖い夢?」
河村「どんな夢なの?」
福良「街灯の少ない夜道で、ただひたすらに黒いパーカーを着てフードを深く被った男に追いかけられる夢。どんだけ逃げても追いかけてきて、目が覚めてやっと開放される」
本当に、ただ息を切らしながら必死に走って逃げるだけ。
どれだけ走っても家には辿り着かなくて、長く暗い道をずっと追いかけられる。
渡辺「伊沢さん、その男って……」
伊沢「うん、多分だけど……そうだろうね」
福良「え、どういうこと?」
俺が毎日魘されている、この夢の男の正体をみんなは知っているの?
川上「ていうかその前に前提の話をしますけど、これって福良さんは完全に忘れてますよね?」
須貝「忘れてるね」
山本「てことは、つまり……」
伊沢「記憶喪失……ってことになるね」
俺が記憶喪失?
俺、自分の名前も家も分かるよ?
福良「記憶喪失って……俺、何の記憶を失くしてんの?」
須貝「それは……」
渡辺「言わない方が良いんじゃないですか……?」
福良「何で、気になるじゃん!」
河村「福良。ちゃんと話すから、福良も最後まで落ち着いて聞いてね」
福良「え、うん……」
何でそんな真剣な顔してるんだろ。
伊沢の口から語られたそれは、正直聞いたことを後悔するほど
予想外で最悪な出来事だった。
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凛花(プロフ) - 穂香さん» 穂香さん、Part11に下さったリクエストもしかして消されましたか?既に拝見させて頂いておりますし、丁寧にコメントも下さってすごく嬉しかったです。是非お応えさせて頂きたいと思っておりますので、お手数お掛けしますが、もう一度リクエストして下さると嬉しいです! (2021年3月27日 20時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - KARENNさん» コラボですか……。作者をやっている者だけの楽しみ方ですもんね!合作とかされている作者様たちを見ると、すごく羨ましくなりますよ!駄作者の私にはまだまだ誰かと創るなんて早いですけど。折角の文才を私が台無しにしてしまいますから相手の評判を下げてしまうので! (2020年11月30日 19時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - KARENNさん» 返信が遅くなってすみません!遅すぎですね……。先日、数えてみて140個という数字に驚きましたよ(笑)私だからかどうかは分かりませんが……。駄作者である私にリクを下さるのは、皆様が優しい方々だからだと思いますよ! (2020年11月30日 19時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ルルさん» そうやって寛大な方で安心しました!お優しい方に読んで頂いているという方ですね!どういう結果になっても頑張ろうと思っておりますので、最後まで応援して下さると嬉しいです! (2020年11月23日 23時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 続きです 表現の違いなども小説を読んでいく上で楽しみの一つとなっています。なのでこれからも凛花さんらしい小説を書いてくれたら嬉しいです。長文失礼しました! (2020年11月23日 23時) (レス) id: 24ba0d1a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛花 | 作成日時:2020年10月4日 11時