Still Love You (ページ19)

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草「別にいいけど、そんなに待ってないし。

で？話って何、返事？」

「いや、お返事…は、もう少し待ってください」

草「ふーん、そっか」

「ごめんなさい、
それより私、」

草「うん」

「昨日祐基から連絡がありました。」

草「電話？」

「はい。でも非通知でした…」

草「そりゃそうだろうな、俺も知らないから、あいつの新しい番号」

「え、？」

草「祐基があの部屋出ていった次の日、
あんたが荷物届けに来たあの日に俺のところにも祐基から電話が来てた。
そこで全部聞いたよ。
祐基は俺があんたを好きなことも知ってた。
だから
Aのことよろしく、って」

「え…なにそれ」

訳分からなすぎて笑えてくる

「祐基らしくない」

草「それですぐ切られたけど。
俺にも非通知で来てたからそれっきり
今までの番号にかけてみたけど何回かけても繋がらなかった」

それは私も同じ

「私も祐基には何度も電話かけました
メールもLINEも送ってみたけど返信なくて…」

草「俺も。」

そう言って先に注文していたパンケーキを一口食べた

「あの、草川さんは本当に祐基のこと、何か知ってるんですか？」

伏せていた目を開いて上目がちに私を見据える草川さん

草「知ってるよ」

「何を知ってるんですか？
もうそろそろ教えてくれてもいいんじゃないですか？」

草「だから言ってるじゃん、知りたいなら俺と付き合って。って」

「本気で言ってます？
ていうか、そもそも草川さん本当に私の事好きですか？これは私の憶測にしか過ぎないですけどもしかして祐基に何か頼まれてる、とか」

草「あんた祐基のこと信用してないの？」

「え？」

草「祐基がそんなことする奴だって思ってるわけ？」

「いや、別に…」

草「それから俺の気持ち軽く見るのやめて。本気だから」

「…すみません、でも」

草「ん？」

「草川さんこそ、条件なしで祐基のこと教えてください。目の前のことが解決してないのに草川さんへの返事をどうするかなんて考えられません」

草「じゃあ言ったら付き合ってくれる？」

「そういう訳じゃないですけど…」

草「でも俺が知ってることだってほんの一欠片かもしれないよ？」

「それでもいいです。なんでもいいから知ってること全部教えてほしいんです」

草「…仕方ねぇなぁ、分かったよ」