28日目● ページ30
．
あれから、2ヶ月。
高校2年生ということもあり、模試や考査、進路関係のことで竜胆くんと帰る、なんてこともあまりなく呆気なく2ヶ月は過ぎていった。
『…寂しいなぁ…』
美音｢最近全然灰谷くんと帰ったりしないじゃん、いいの？｣
『…今の時期は仕方ないよ…高３になるし、今だけだよ。』
晴｢でも…A、卒業したら進路どうするの？大学県外？｣
『それは…まだ、決まってない、けど』
正直、今、何になりたいかなんて聞かれても何も答えられない。
最近はずっと色んなことがありすぎて、勉強はまあ追いつくものの高得点は取れず、曖昧なままだった。
落ち着いたは落ち着いたけれど、これからどうするか、なんて…。
美音｢私県外の専門学校行くんよね〜、なりたいのがもう高1から決まってて｣
『…すご、何になるの？』
美音｢なんだっけ…美容師なりたいのよ。私今まで体育祭とか球技大会の時2人の髪いじったりしててさ、あれ私美容師いけんじゃね？って｣
晴｢何そのノリ…でもまあ、美音らしいわ｣
『…ふーん、そっかぁ…いいなぁ…晴は？』
晴｢私は大学だよ。推薦でいく｣
『…はぁ、決まってないの私だけか』
友達の進路を聞くと、決まっていない私は罪悪感でたまらなくなる。
なんでだろう。
私がなりたいものは何…？
美音｢…まあ、ゆっくり考えなよ！まだ高３なってないんだしさ｣
『…はぁ、頑張るー』
よしよし頑張れーと、子供みたいな癒し方をされながら2人は帰る。
今日は久しぶりに竜胆くんと帰る日。
…竜胆くんにも相談してみようかな…。
･
･
竜｢は？進路？｣
『うん…竜胆くんも真面目そうだし決まってるかな〜って』
竜｢俺は…。｣
俺は。
そう呟いたっきり、竜胆くんは黙りこくった。
意外にももしかしたら、竜胆くん…進路考えたことないのかな。
竜｢…どうだろうな。｣
『え？』
竜｢…俺昔っから兄貴とタイマンばっかしてたから、真面目な進路とか考えたことないんだよな｣
『…そっか』
竜｢…これか、ずっと胸に引っかかってたこと｣
『胸に引っかかってたこと…？』
竜｢…うん、Aが真剣に学校通ってる姿見て、ずっと胸に引っかかってたんだ。俺、何してんだろうなって。…タイマンばっかしてて、将来何になれる訳でもないのに｣
そう答える竜胆くんは、少し悲しそうだった。
．
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←27日目●
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 474人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナナマカロン(プロフ) - 良かったです笑ありがとうございます！好き!?笑ありがとうございます(泣 (2021年6月1日 22時) (
レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - いやいや！全然おかしくないです！！むしろ好きです！！ (2021年6月1日 19時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - ゆんゆんさん» わ！ありがとうございます！笑最初やっぱりおかしいかななんて思ってたんですけど…、よかったです笑頑張ります！ (2021年6月1日 18時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - 灰谷兄弟大好きです！！とくに竜胆！更新楽しみにしてますね！頑張ってください！ (2021年6月1日 7時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナナマカロン | 作成日時：2021年5月13日 22時
