24日目● ページ26
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美音「え、男子達に会ったの?」
晴「うんそう。で、さっきからずっとあんな。」
『あ、2人とも歌う?…ごめ、え…』
美音「相当重症じゃん。…ねぇやっぱAさ、竜胆くんに来てもらった方がいいよ…。多分、今Aの心はあの時襲われた事で酷く傷ついてる。だから…」
『でも…私、竜胆くんに酷いことするっていう自信しかないの…!ビンタでも、蹴ってでももう…一緒に居たくない…。竜胆くんに限った話じゃない。男子全員そう。…もうこの傷一生治んないよ…』
晴「…もうこれ以上言うのはやめとこ。…A、ほんとにしんどそう。折角カラオケ来たんだし歌って…ね?」
美音「ん、…分かったよ。」
『…っ、ありがとう2人とも…』
私が2人にそう言うと、優しい眼差しで私を見て笑ってくれた。
克服したい。物凄く__........。
だけど、強く思うほど、あの時の記憶が蘇ってきて消えてくれない。
あの時、物凄く楽しかったはずなのに。
思い出せないくらい、襲われたという事が深く染み付いて。
でもやっぱ辛いな…。
あれから連絡先、消せてないもん。
ずっとずっと消そうと思ってた連絡先。
竜胆くんの連絡先。
メッセージのやり取りは、あの海に行く予定の日から進んでいない。
LINEのメッセージの中は、あの海の日で止まったままみたいだ。
私達はあの頃から、何も進んでいない。
『…分かってるの…克服しなきゃ、なのは』
美音「うん。」
『まだ…好き、なのかもしれないし、でももう会いたくないのかもしれない。もしかしたら嫌いになったかもしれない。それも確認したい。でも、1番は謝りたい。…竜胆くんは何も悪いことしてないのに、こんなに避けちゃってごめんって。』
晴「もう答え出てるじゃん。」
『え、?』
美音「会いに行きなよ。…そこまで、灰谷くんのこと考えてるなら、会いたいって気持ちしかないでしょ。」
晴「ほんっと、早くくっついちゃってよねー、もどかしいなぁ」
『っ…ごめんっ…私っ…』
美音「あーもう、泣かないの笑
行きなよ。メイク直してからね?」
晴「じゃないとブサイクになるし笑
ほら、…連絡してから、行きな」
2人からの優しい声掛け。
会ったら竜胆くんに酷いことをしてしまうかもしれない。
それでも、まだ私の心の中に好きって気持ちがあるなら…。
『ありがと2人とも…行ってきます』
竜胆くん、私ちゃんと言うよ。
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ナナマカロン(プロフ) - 良かったです笑ありがとうございます!好き!?笑ありがとうございます(泣 (2021年6月1日 22時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - いやいや!全然おかしくないです!!むしろ好きです!! (2021年6月1日 19時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - ゆんゆんさん» わ!ありがとうございます!笑最初やっぱりおかしいかななんて思ってたんですけど…、よかったです笑頑張ります! (2021年6月1日 18時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - 灰谷兄弟大好きです!!とくに竜胆!更新楽しみにしてますね!頑張ってください! (2021年6月1日 7時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナマカロン | 作成日時:2021年5月13日 22時