22日目● ページ24
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『す、すみませ…人待たせてるので、』
「あー?いいじゃんかよ時間はまだたっぷりあるだろ?」
「ちょっとくらいさ〜?」
『嫌っ辞めて離して!!』
大声で離して、と言って周りの人に助けを求めようとするも周りの人は迷惑そうに見てるだけ。
なんで助けてくれないの…。
そしてそのまま、近くの少し暗い路地裏っぽいところに連れてかれた。
『やめてください!!やだ!!』
「ちょっとだけ〜お兄さん達といいことしよーぜ!」
「結構胸あんなー」
『やだ!!!!』
絶対うるさいと思うのに頑なに手を離そうとしないこの人たち。
なんでだろ…私、楽しみたくてここに来たのに…!
とうとう水着に触れられた。
『っ!!辞めて!!離してってばっ!!』
胸まで気持ち悪い手で触られて。
竜胆くんが待ってるのに、これからまだ楽しむ予定なのに。
竜「てめぇら何してんだよっ!!」
遅いよ…っ。
もう怖くて立てない。
耳を塞ぎ下を向く。
耳を塞いでてもバキバキッて音が聞こえてくる。
骨が折られる、そんな音。
竜「Aっ、Aごめんっ、怪我ないか?ごめんな、早く来れなくてごめ_」
『触らないでっ嫌っ…!!』
さっき、男の人達に触られた感触がまだ残ってるの。
どうしても、自分の体に触られるのが嫌なの。
竜胆くんならいいとか、好きな人なら安心できるとかなくて。
抱きしめられるのも、手を繋ぐのも今じゃ無理。
『嫌なの、お願い、触らないで…っ!』
竜「ごめん、俺のせいだ…荷物取りに行ってて…ほんとごめん、怖い思いさせたよな…」
違うよ。
竜胆くんが悪いんじゃないよ。
全部全部あの男の人たちが悪い。
今も恐怖で体が震える。
こんなに怖いことだったなんて。
『ごめん…私、もう…帰る、ごめんね』
竜「分かった、帰るか」
『うん…』
私のせいだ。
こんなことになったの。
昔から、私が関わらなきゃ成功してたことだってあった。
今回だって、竜胆くんのずっと傍にいれば良かった。
こんなことにならずに済んだのに。
『ごめん、竜胆くん…』
竜「いや…俺も、離れちまってごめんな、」
頭だけでも撫でようとした竜胆くんの手は、少しビクついた私のせいで虚しく下ろされた。
撫でて欲しかったけど、体が震えるの。
今日で私、男の人が怖くなって。
竜胆くんとちゃんと向き合えなくなった。
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ナナマカロン(プロフ) - 良かったです笑ありがとうございます!好き!?笑ありがとうございます(泣 (2021年6月1日 22時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - いやいや!全然おかしくないです!!むしろ好きです!! (2021年6月1日 19時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - ゆんゆんさん» わ!ありがとうございます!笑最初やっぱりおかしいかななんて思ってたんですけど…、よかったです笑頑張ります! (2021年6月1日 18時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - 灰谷兄弟大好きです!!とくに竜胆!更新楽しみにしてますね!頑張ってください! (2021年6月1日 7時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナマカロン | 作成日時:2021年5月13日 22時