1年間、貸切されました 。【東京卍リベンジャーズ】【灰谷竜胆】

19日目● ページ21

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約束の海開きの日。
竜胆くんは私の家に迎えに行くって電話で言ってくれた。
大丈夫かな…メイクも頑張ったし、体重も…多分、3キロか…？は落ちた気がする。
クビレ…は…もうどうにもならないな…。

せめて、今日くらい…良い日になりますように、

…と私は鏡の前で手を合わせて念じ、最後の荷物確認をした。



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竜｢えーと…その、おはよ｣


『おはよ…竜胆くんかっこいいね…』


竜｢Aこそ…その、可愛い。｣


『〜〜ありがと、行こうか。』


竜｢おう、…あれ、水着大丈夫か？｣


『うん！ちゃんと入ってる』


竜｢おし。えーと海…海、あー電車乗って行くんだけどさ、大丈夫？金とか｣


『うん、多めに持ってきたから平気だよ』


竜｢お、良かった。…じゃ、その、手…｣


『手？』


竜｢…繋ぎたい｣


『あ、うん…！どうぞ、笑』





今日もかっこよくリードしてくれるのかと思ったら、私の姿チラチラ見ながら顔真っ赤にして手を差し出してくる。

私変なのかな、竜胆くんは可愛いって言ってくれたけど…。
差し出した手に汗が滲んでくる。
竜胆くんも汗が出てて、でもそれは…暑さのせいなんだろうな。

･
･


『海！！』





電車から降りて数分歩くと海。
やばいテンションあがる…！





『竜胆くん海！海だよ！走ろ！』


竜｢待て待て笑
とりあえず着替えんぞ｣


『早く入りたーい』


竜｢濡れるだろそしたら笑｣


『それはそーだけどさ笑』





いつだっけ、海。
多分小5の時以来かな？

次もまた親と来るんだろうなって思ってたけど、大好きな人と来れるなんて…。





『竜胆くん今日はありがとね。』


竜｢ん？おう…｣


『私海小5以来だったから嬉しくて笑』


竜｢ふ、いっぱい遊ぶぞ？｣


『ふ、うん！！』





竜胆くんも楽しそうだから良かった〜。





『あ、じゃあ私こっちだ。』


竜｢お、んーとじゃあ…そこ、海の家あんだろ？そこの傍で集合な。｣


『了解でーす！また後で』


竜｢ん。｣





竜胆くん、なんか今日上の空なのかな。
なんか何言っても生返事な気がする…。





『…楽しくないのかなぁ』





いいや、もう！
私楽しむからね！！
竜胆くん楽しくなくても私楽しいから！！
精一杯遊ぶ！！




＿＿＿そう思っていた矢先、思わぬ事件があって、もうこの先海は行きたくないって思うなんて、一体誰が想像するかな。

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