検索窓
今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:303,991 hit

47話 ページ48

.







『…なんでついてくるの。』





次の日、彩乃から今日から帰る!
と連絡が入ったので真田君の家を出た。




なのになぜか
真田君も一緒についてくる。




「ん?そりゃ、Aちゃんの親友なら
ちゃんと挨拶しておかねぇとな?
周りから味方につけた方がいいかと思って!」




本音なのか、冗談なのか、
ははっと笑いながら
私の隣を歩いている。




本音だとしたら、
意中の相手にその企みを伝えるのは
いかがなものなのか…




「A〜!」




『彩乃〜!』




待ち合わせ場所に彩乃の姿を見つけ
手を振ってくる彩乃に
私も手を振り返した。






「……だれ?」




側まで行くと、
怪訝な顔で真田君を見て
怪訝な顔のまま私に尋ねてきた。




軽く真田君を紹介すると
上から下まで真田君を観察する彩乃。
さすがの真田君も苦笑いだ。





「よろしくね?彩乃ちゃん?」




「……チャラい。」




よろしくと言われているのにも関わらず、
あまり良いとは言えない第一印象を
さらっと口にした彩乃は
かなりいい度胸である。





『じゃあ、ありがとね真田君。』




「また連絡すっから?
たんまり貸しあんだから拒否んなよー?」




どういうこと?
と、私に尋ねる彩乃に
後で話すからと制し
真田君を見送った。









.









彩乃の家へと着いて
真田君の話を根掘り葉掘り聞かれた。



気晴らしに行った合コンで会ったこと
記憶のない夜のこと
付き合わないかと言われた事に
今回泊まらせてもらったことの
全てを話した。





「ふーん?で、宿代はAのカラダとか?」




『んなわけないでしょ!
てか、そもそも一緒に寝てないから!』





結局、2日間とも
真田君は床で寝て
私にベッドを貸してくれた。



スキンシップは多いものの、
いやらしい感じのものはなく
嫌な気持ちにはならなかった。




そんなことを言うと
彩乃が目を丸くして驚いている。




「…ふーん?
一回やってんのに
手出してこなかったとか、
それガチじゃん?」





『…ちゃんと一也のこと整理ついたら、
ちゃんと真田君と向き合ってみようとは
思ってるよ。』





「なら、いつまでも逃げて無いで
御幸とちゃんと話せば?」









.

48話→←46話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (139 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
331人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。