貴方は何者……？［2］〈Ren.N〉 (ページ46)

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「その時に、永瀬様のマネージャーの水野さんが、お嬢様にこう言ったそうです

:123号室か、129号室のどちらかでお待ちください:と」

123と、129…

「俺と、紫耀の…誕生日？」

「お嬢様は平野様から何を言われるのかお気づきだったのでしょう。速攻で123号室をお選びになったそうです」

俺を………選んだ…

「…俺、待ちます、Aのこと」

「…そうしてあげてください」

_二年後_

あの日から、本当に一度もAに会うことはなかった

しかし、ジンの結婚式には来ていたらしい

勿論、俺も来ていた

多彩さん曰く、

明「廉に会ったら、アメリカに帰れなくなっちゃうから、会わないで帰るって言ってたよ」

会いたい…その気持ちが抑えられそうになった時は、メンバーに素っ気なくなったりもしたけど

紫「そんな姿見たら、Aちゃん幻滅するだろ～な～？」

なんて半分煽り半分励ましの紫耀の言葉で、何とか耐えてきた

そんなある日、花野澤さんから海人に連絡が来た

海「廉！Aちゃん、今年の3月に帰ってくるって！」

「…は？！」

やっと、やっとAに会える…

海「あ、なんか今日、メンバー全員で美晴の家来て欲しいって」

…？

_花野澤家_

海「美晴～！」

花「海人～いらっしゃい！みんなも！」

明「永瀬くん、随分と顔がイキイキしてますね～笑」

「当たり前やろ！」

そう話していると、

紫「廉！」

廉以外「お誕生日おめでとう！！」

…え？

「あ、今日1月23日…」

そんなことも忘れてたわ…

海「誕生日も忘れるなんて、重症だね～、はいプレゼント！」

そう言って、メンバーからプレゼントを貰った

すると、紫耀がわざとらしく

紫「あれ、美晴ちゃんと、明日香ちゃんは～？」

あ、去年はくれたよな…

二人「ありません！」

…なんか、ショック

明「…その代わり」

美「電気落として～！」

そう言うと、部屋の電気が落ちた

優「はい！廉はこっち！」

「は？！え？！」

海「この部屋にいてねー」

「ちょっ！」

ドアの鍵が閉められた

なんなん、ホンマに…

？「あはは！みんな手荒だな～」

…え？

？「あ、もしもし、美晴？電気つけて～」

なんで…だって、3月って

電気が着いた

そこにいたのは

『廉、久しぶり』

俺の愛しい(いとしい)人

俺が愛した(あいした)人

守りたいと思った人

「…A！」