貴方は何者……？［2］〈Ren.N〉 (ページ39)

今日:29 hit、昨日:0 hit、合計:32,566 hit

83 ページ39

『…この件はいけるとして、問題はこっちじゃないんですよね～…』

ここに花野澤さんがいないのって…もしかして

多「…どんな状態なんだっけ？」

『えっとね、部屋のもの投げたり、長年付き添ってきた宮内さんどころか両親拒絶してるしー、私達も拒絶されましたので…重症ですね』

海「…？！」

海人の顔色が変わった

『今回の件もさ、勿論揉み消し出来たんですけど、私の方に情報が来ないってことは、誰かが止めたとしか考えられないわけ。んなの、美晴以外居ないでしょ？今の美晴は何も信じられないんだよ。』

Aは海人に追い打ちをかけるように言った

『…なぜ私に情報を流さなかったのか。そんな理由は一つだけ。

浮気説を流されるような行動をした彼氏への復讐以外ないの』

海「…！！」

Aは海人に近づいた

『海人。今回の件は確かにあっちの遥ってやつに非がある。どうせ海人目当てで近づいたんだろうからさ。でも、やっぱりそういう業界にいる以上、彼女を不安にさせちゃうんだよね。私もそうだし。』

え、Aも…？

『明日香みたいに婚約が決まっている。その上二人は愛し合っているなんでパターンだったらあんまり不安にはならないと思うの。それなりにはあると思うけど。

だからさ、私と多彩で動いてみる。一週間以内には片付けるから。でも、こんなこと起こしてしまった以上

美晴との交際宣言が必要になることは覚悟しておいてね』

海「…分かった。ごめんなさい。迷惑かけて…Aちゃんも多彩さんも忙しいのに…」

海人は大粒の涙を流し始めた。

『ほらほら、泣かない泣かない！大丈夫！遥って人とは何も無いんでしょ？この後そいつの事務所行ってくるから。海人は仕事に専念してね！』

Aは本当にすごいと思う。さっきまで言い過ぎだと思っていた自分が恥ずかしい。

Aは分かっている。海人が花野澤さんのことが好きなことも、松浦のことをなんとも思っていないことも、ちゃんと受け止めてる。

ジ「我々は何をすればいいかな？」

『とりあえず、松浦遥との交際は否定して。あと、大きな動きはしないで。しばらくはメンバーの誰かと動くべき。身内の女の人とも外に出ちゃダメ』

海「分かった！」

『じゃあ、私あっち行ってくるから。あ、廉、さっき電話切っちゃってごめん！じゃーね！』

Aは出ていった。

紫「…本当に心強いね」

ジ「…Youたちは恵まれてるyo」