貴方は何者……？［2］〈Ren.N〉 (ページ3)

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あれから俺は、晴と一緒に例の女優について調べていた。
そして､俺は見つけてしまったんだ｡

「…？！」

あの女を"確実に芸能界から追放できる"大きすぎる情報を｡

晴「…これは……？！｣

「どうする？公表するか？公表したら､間違いなくこの女は追放確定だぞ｣

「…沢山の女優や俳優を傷つけてきたんだ。同情するスキなんて1mmもない｡」

晴は言った｡もう後戻りは出来ない｡

｢公表しよう。｣

｢じゃあ､Aにかけるぞ｣

そういって俺は電話をかけた｡

『あ、兄さん？ゴメンもうちょっとでわかりそうなんだけど｢A｡落ち着いて聞けよ？｣え、何か分かったの？教えて!リストに追加するから』

胸が痛い｡こんなこと言ったら、きっとAは正気を保つことなんてほぼ無理に近いだろう｡

言うんだ｡言うんだ俺｡

｢あの女優は

お前の親友のお姉さんを……刺客を使って殺した張本人だ…っ！｣

Aside

…は？

まさか…

『明日香の…っ？』

兄さんから返事がない｡

『ならその女優は…！！』

嫌だ｡思い出したくない｡もうあんな明日香は見たくない｡

｢…あの女優は､多彩んとこの明日香ちゃんのお姉さんと仲が良かったらしい…
でも､ある日、多彩んとこのお姉さんは､告白された｡その相手が､今問題になってる女優の好きな人だったらしい｡｣

『その程度の理由で…真澄さんを殺したって……？』

｢聞きたくないと思う｡でも聞いてくれ｡つまり､あの女優は｣

そう｡そういうこと｡

ホント、馬鹿らしい｡

｢『好きな人を奪われた逆恨みで殺した｡』｣

はは｡ハハハハハハハハ｡ふざけんな｡

『アハハ｡あは。』

｢A！！正気を保て！！｣

『真澄さんを…明日香のお姉さんを…殺した？しかも､刺客を使って…？？』

そんな奴､芸能界から追放するだけじゃ足りない｡

もっともっと｡社会的に｡

コロシテアゲナクチャ｡

『兄さん｡明日､神宮寺と対談する｡もうまとめる｡これ以上調べなくたって､あんなやつもう社会的に消せるよ｡潰そ？』

｢A！！！目を覚ませ!お前がしたかったのは、こんなことじゃないだろ？！｣

『…ねぇ兄さん？明日香のことどこまで知ってる？
あの子ね｡あの日から鈍器を見ると震えが止まらなくなるの｡』

｢…パニック､障害､､？｣

『そーだよ。あの事を思い出すんだって｡』

明日香の姉…真澄さんは､鈍器で殴られ亡くなったのだ｡