俺達は女忍びを捕まえた。【刀剣乱舞】 (ページ20)

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その20 ページ20

昼間に忍術でつけた傷を見つめる。

「...私の身体の使い道は、私で決める」

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翌朝

廊下をドタドタと走る音で目を覚ました。

自分の家以外でぐっすりと眠ったのはいつぶりだっただろうかと考えながら目を擦り布団から出ると、勢いよく障子が開いた。

「忍びさん！ボクといっしょに万屋行こうよ！！」

恐らく先ほどの足音の主であろうその小さな子は、綺麗な金髪に透き通った青い瞳を持っている少女のような容姿だった。

「ボク...？」

見た目と話し方がちぐはぐになっているところに違和感を抱いていると、彼女(彼？)は私の方へ一歩歩み寄る。

「ボクね、五虎退からずっと忍びさんのお話を聞いてたんだ。ずっと話をしたいなーって思ってたのにいつの間にかいなくなっちゃってて」

五虎退...あの小さな白い子のことか。

「私でよければお付き合いします」

万屋はあまり行った事がない。調達したいものは仲間から届けてもらうことがほとんどだった。

私がそう答えると、その子はパッと笑顔になり

「朝餉を終えたら玄関に来てね！すぐ！！」

と、そう言ってどこかへ行ってしまった。

「ここには女の子もいたのか...」

私はそう呟いてから、身支度を始めた。

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「万屋？.....そうだな、茶菓子がそろそろ無くなりそうだから買ってきてくれと鶯丸が言っていたような...」

乱が歌仙に万屋へ行く旨を伝えると、歌仙は思い出しながらそう答えた。

「お茶菓子ね、任せて！」

「誰と行くんだい？一人だと少し不安だから、誰かと一緒に行った方が＿＿...」

「忍びさんと行ってくる」

「ええっ、あの子は承諾したのかい？」

朝餉の味見をしていた小皿を落としそうになる歌仙。

「うん、ばっちり！」

満足げに笑う乱れを見つめながら、珍しいこともあるものだと思う歌仙であった。