陶酔 ページ11
ついに、本丸に帰る日が来た。
私は鶴丸さんと向き合う事を決意したのだ。
ここ数週間、ずっとそれを考えてた。
他の鶴丸国永と話をしたり、友人から花を聞いたり。
たくさん支えてもらって、やっぱり私は鶴丸さんの側にいたいんだなと気づいた。
パッと上を向いて本丸へのゲートに入る。
懐かしい本丸の戸が見える。
本丸ではもう夜だった。
短刀たちも寝静まり、起きているのは酒盛りをしてる槍や大太刀だけだろう。
本丸に入り、ひっそりと「ただいま」と言って、台所にお土産のお菓子を置く。
そして審神者部屋へ向かう途中、縁側に三日月が居た。
三日月「あぁ、主戻ってきたか……」
語尾が段々薄れていく三日月。
(一人)「ど、どうしたの、三日月…」
私が近寄ろうとすると、三日月は突然向こう側を向いてこう言った。
三日月「今鶴丸を呼んでくるから、主はそこで待っていろ。
他の刀に見つかるなよ、
___食われるぞ」
少し頰を紅潮させた三日月は、すぐにその場を去った。
一体なにが何なのかわからない私はとりあえず縁側の細い柱に隠れた。(意味ナシ)
鶴丸さんが来る、ということに胸が高鳴る。
頰が熱くなるのを感じて、思わず両手で触ってしまう。
その時
廊下が軋む音がした後、思わずその音の方を見る。
(一人)「っ鶴丸さん…!」
その瞬間、鶴丸さんは「…くそっ」と苦しそうに顔を歪めて、私に勢いよく近づいて私を床に押し倒した。
両手を絡め取ったまま、彼は私に深い口付けをする。
何度も何度も、角度を変えたりしながら。
彼の舌が私の唇を撫で、その度に私は快感に身震いした。
鶴丸「…とんでもないまじないを掛けられたもんだな」
鶴丸は、頰を赤くして涙目で息を荒げる(一人)を見て息を呑む。
(一人)「…鶴丸さん、…私はやっぱり離れない。
鶴丸さんが、私のこと好きじゃなくても、離れない」
その言葉に鶴丸はカチンと来て、(一人)の首に噛み付く。
(一人)「んっ…」
鶴丸「君、これをされてもまだ”俺が君を想ってない”とでも言うのか?」
熱を孕んだ瞳で、彼はそう言った。
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にわ(プロフ) - tomo10260403さん» コメントありがとうございます、誰かの幸せを生み出せた事がこの上なく嬉しいです...!読んでくださってありがとうございました! (2020年1月28日 0時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
tomo10260403(プロフ) - とても楽しくて一気に読んでしまい、読み終えた後、すごく幸せな気持ちになれました (2020年1月27日 22時) (レス) id: f4aa91fff9 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ありがとうございます!今まで見てきた小説の中でも本当に面白くてまだかなぁーなんて思いながら待ってました!本当にありがとうございます (2019年12月17日 23時) (レス) id: 6a8e4241a3 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - ななさん» お待たせしました!続きをお楽しみください!小説読んでくださってありがとうございます! (2019年12月14日 20時) (レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続き待ってます! (2019年12月14日 16時) (レス) id: 6a8e4241a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわ | 作成日時:2019年12月6日 22時