【ツイステ】オクタヴィネルの元寮長

Episode11 負け犬が吠えんな ページ12

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学園長室に着くと、いつも冷静な寮長たちがザワザワとしてる。そんで、赤い髪のチビが1人。




『お前、入学式で………』




俺が目をつけてたヤツだ。そのハーツラビュル寮生の坊ちゃんがいるってことは、なんとなく察しが着いた。

この1年生が寮長を決闘で倒したってわけか。




ポム ｢貴様ッ、！｣



『っ、なんですか』




突然ポムフィオーレ寮長にすごい力で服をつかまれる。




ポム ｢何かしたのか!?あの寮長に限って、1年生に負けるなどありえない!!｣



『……はあ、そこの1年生が並外れて強かったんでしょう』



イグニ ｢僕たち………君が不正したんじゃないかって疑ってるんだよ｣



レオナ ｢不正？｣



スカラ ｢信じたくねぇんだけどさ。ほら、確かお前のユニーク魔法って【魔法を無効化する】だったっけ｣



『ったく、何の根拠があって言ってるんですか。寮長である俺が決闘を妨害したとでも？』



レオナ ｢お前ら。1年のガキの前だぞ｣




レオナ先輩の言葉で俺たちの視線が1年生に注がれる。

名前は、ローズハートだっけか。




ポム ｢フン、認めるものか。失礼する｣



イグニ ｢僕も………それじゃ｣




ガチャン



学園長室に残ったのは、俺とレオナ先輩とスカラビア寮長とローズハートだけ。




リドル ｢………そういえば、マレウス・ドラコニア先輩はいらっしゃらないのですか｣



スカラ ｢うお、話した｣



レオナ ｢アイツは、ほとんど来ねぇよ。こういう時は副寮長のリリアが代行で来る｣



リドル ｢そうですか｣



『………アイツら。俺を疑いやがって』



スカラ ｢あー………なんか、今日は口悪いな！｣



『口も悪くなんだろ！アンタもだ。俺のユニーク魔法を疑ってるが証拠でもあんのかよ』



レオナ ｢疑ったからには証拠がねぇとおかしいだろ。誰がコイツが犯人だと言い出しやがった｣



スカラ ｢それは、………ええっと｣



リドル ｢聞いていました。ポムフィオーレ寮長とイグニハイド寮長。そして、僕に負けたハーツラビュル寮長が言ったのです。"その話に真偽はあるのか"……それを判断するために学園長が僕たちを呼び集めました｣



レオナ ｢寮長を辞めさせるつもりか｣



『……きっとそれより酷いことを考えてる』




なにが今年の寮長は粒ぞろいだ。


寮長3人がかりで俺を引きずり下ろしたいってか。


いい度胸だぜ。仕掛けてくんなら受けてやる。




『2度目はねェと思えよ……クソども』

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