く り か え し 【 Reo.S 】

友達(過去編) ページ4

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「茉莉〜！！レポートできた〜！？」



新生活に慣れ始めた頃

私は大学で出来た同じゼミの友達
"茉莉"といつも一緒にいた


「うん、出来てるよ」

『本当！？ちょっとみせて！！ヒント！！』

「ダメ！！自分でやりなさい！」

『ねぇお願い！！！』

「そんなに言うなら旦那に見せてもらえば？」

『え〜……ん！？旦那って何！？』

「旦那じゃん」

『そんなんじゃないってば！！！』



茉莉は私が玲於のことが好きなのを知っている
たくさん相談したりしているし
一番近くで見守ってくれている大切な友達



「おい」


『ん〜でも絶対玲於見せてくれないもんな〜』


「おい、デブ」


『いたっ！！』


頭に小さな痛みが走り振り返ればすぐ後ろに不機嫌玲於


『……れお？』

「さっきから呼んでるんだけど」

『えっ、ごめん！！気づかなかった！！』

「帰るぞデブ」

『デブじゃないし！！！』

「無視したからしばらくデブな」

『ひどい！！』


玲於とはあの入学式の一件の後
同じゼミって事が発覚して仲良くなった


今ではこんなに毒を吐かれるほど

キツイ口調だけど優しくて
私のことをいつも助けてくれる玲於に
恋に落ちるのは簡単だった


『ごめん！茉莉…帰るね！』

「うん、また明日！」



『玲於、待って！！』

「遅い」



なんだかんだ言って待ってくれてるんだよね！

少しでも一緒にいたい一心でゆっくり歩いても
歩くスピードを緩めて合わせてくれる



「…何ニヤニヤしてんの」

『えー？してないよ〜』



あー好きだなぁ…





「A！！前！！」

『え？……きゃっ！！』






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