呪い ページ5
「おかえり。頑張ったね。」
小学校の方へ様子を見に行くと、乙骨くん、真希ちゃん、子供二人が倒れてた。
たぶん、乙骨くんが3人とも運んできたんだろう。
「A。運ぶの手伝って。」
「うん、わかった。」
悟は乙骨くんと小学生2人をひょいと抱え、車の方へ歩き出す。
私は真希ちゃんを背中に抱えた。
車の中で、ぼーっと外を見ていた。
「あ、あの...。」
「乙骨くん、起きたんだ。お疲れ様。3人とも、君が救ったんだよ。」
乙骨くんは、ホッとしたようで、よかった。と呟いた。
「...。初めて、自分からリカちゃんを呼びました。」
「そっか。1歩前進だね。」
「少し思い出したんです。」
乙骨くんは自分の左手の指輪をみて、俯く。
「もしかしたら、リカちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなく、僕がリカちゃんに呪いをかけたのかもしれません。」
「その説は一理あるね。」
「Aさんも、呪いに憑かれてるってお聞きしました...」
「そんなに聞きづらそうにしなくて大丈夫だよ。昔は色々あったけどね、今はこの力に感謝してるの。」
この力のおかけで、悟と傑と硝子と家族になれた。
私は呪われて生きてても、幸せだと思ってる。
「この力はね、使い道次第でどうにでもなるの。
わたしは宿儺で、宿儺は私だから。」
「それってどういう...」
「要するに、宿儺の指10本と私一人を吸収して、宿儺はやっと本来の力を取り戻すの。指10本手に入れたところで、私が居なければ宿儺は本来の半分の力しか取り戻せない。私は宿儺の半分の力をもっているってこと。」
「それってつまり、Aさんは、宿儺の1部になるってことじゃ「憂太。」っすみません。」
ずっと無言で話を聞いていた悟がいきなり口を挟んだ。
「Aが宿儺の1部になる時は来ないよ。だって僕が守るからね。」
悟はそういって、ミラー越しにウインクをした。
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(*´罒`*)(プロフ) - 初めまして、作品を読ませてもらいました。続きが気になります✨更新大変かと思いますが頑張ってくださいです。 (3月10日 3時) (レス) @page5 id: 46254e88f7 (このIDを非表示/違反報告)
夜行性 - すみません、忘れてしまってました! (2月26日 9時) (レス) id: 3ecf6a3ea3 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - オリ,フラ外してください (2月26日 8時) (レス) id: 58737f8bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜行性 | 作成日時:2024年2月25日 19時