リカちゃん ページ4
「それにしても悟、ちょっといい加減すぎない?」
「えー?あんくらいがちょうどいいんだよ。何事も、大人が手を差し伸べすぎちゃいけないんだよ。」
「また適当なこと言って。硝子に言いつけちゃおー。」
小学校の方は乙骨くんと真希ちゃんに任せて、悟と私は車の前で待機をしている。
特級術師になってからは、1人で任務に行くことしかないから、こうやって悟と2人でいる時間も、最近は多くない。
それが、少しだけ寂しい。
「真希ちゃんたち、大丈夫かな。」
「憂太にはリカちゃんがついてるからね。死ぬことはないよ。」
「死ぬ事だけが心配することじゃないんだよ。」
こんなお気楽教師の元で私は育ったのだと考えると、恐ろしい。
昔はあんなに過保護だったのに、悟も変わったな。
「ゔゔゔゔるさい」
突然、小学校の方から聞こえた声。
「な、なに?」
「凄まじいね、これが特級過呪怨霊。祈本里香の全容か。女は怖いねぇ。」
「女は怖いって、私の前で失礼。」
「ん?Aは可愛いからいいんだよ。」
「それ、返答になってないから。」
憂太くんについてるリカちゃんが、特級だと言うことは知ってたけど、正直まさかここまでだとは思っていなかった。
「リカ、あか、すきぃ。」
とんでもない呪力量。測りしれない。
それにしても、一般人の女の子に、どうしてここまでの呪力があったんだろう。
「A、これは僕の自論だけどね。愛ほど歪んだ呪いはないよ。」
「それ、皮肉?」
「いや?Aに呪いをかけた宿儺が羨ましいなと思ってさ。」
悟は、私の首元の呪いの印を触りながら、どこか寂しそうにそう言った。
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(*´罒`*)(プロフ) - 初めまして、作品を読ませてもらいました。続きが気になります✨更新大変かと思いますが頑張ってくださいです。 (3月10日 3時) (レス) @page5 id: 46254e88f7 (このIDを非表示/違反報告)
夜行性 - すみません、忘れてしまってました! (2月26日 9時) (レス) id: 3ecf6a3ea3 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - オリ,フラ外してください (2月26日 8時) (レス) id: 58737f8bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜行性 | 作成日時:2024年2月25日 19時