むかしの記憶 ページ3
「乙骨憂太くん。はじめまして。家入Aといいます、
よろしくね、そして真希ちゃん、急に来ちゃってごめんね。」
「Aさん、よろしくお願いします...。」
連れてこられたのは普通の小学校。
あまりの普通の場所に、オドオドしてる乙骨くん。
「ここは?」
「ただの小学校だよ。ただ、校内で児童が失踪する小学校。」
「失踪?!」
もう1年もいるせいで、失踪なんて軽い言葉に聞こえちゃう。
でも、最初の任務の時は何もかも怖かったなと、乙骨くんの反応が昔の私を思い出させてくれた。
「場所が場所だからね。おそらく自然に発生した呪いによるものだろう。」
「子供後呪いに攫われたってことですか?」
「大勢の思い出になる場所は、呪いが吹き溜まるんだよ。」
「そう、病院や学校、何度も思い出され、負の感情の受け皿となる場所。乙骨くんも、学校を思い出して嫌な感情になったりしない?」
ふふっと笑うと、背筋が凍ったように姿勢が良くなる乙骨くん。
相当学校に嫌な思い出があるらしい。
「A、ほら。やったげて。」
「いきなり...?」
悟のあまりの適当さに乙骨くんに同情するけど、一応悟は先生なわけで、生徒である間は一応言うことは聞いている。
「闇より出でて闇より黒く。その穢れを禊ぎ祓え。」
その言葉を合図に、辺りにいっせいに帳が降りる。
「じゃあ、くれぐれも。死なないように。」
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(*´罒`*)(プロフ) - 初めまして、作品を読ませてもらいました。続きが気になります✨更新大変かと思いますが頑張ってくださいです。 (3月10日 3時) (レス) @page5 id: 46254e88f7 (このIDを非表示/違反報告)
夜行性 - すみません、忘れてしまってました! (2月26日 9時) (レス) id: 3ecf6a3ea3 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - オリ,フラ外してください (2月26日 8時) (レス) id: 58737f8bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜行性 | 作成日時:2024年2月25日 19時