我が主はわがまま姫【巴日和】 (ページ3)

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2話ページ3

sideA

「というわけでよろしくお願いします」
茨「殿下からの許可が降りたんですか？？」
「えぇ」

茨は驚きつつも業務内容についての説明を続けた。

茨「Edenは私がプロデュースしますので任せるとすれば……」
「Crazy:Bでしょう？」
茨「そうですね。他のユニットはセルフプロデュース出来てますから」
「あの暴れん坊達を私が御せると思いませんけど頑張りますね」
茨「そこら辺は心配していませんよ」
「心配して欲しいな」

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燐音「あんたが柊Aちゃん？」
「どうも、柊Aです」
燐音「なんか固そうな感じだなぁ」
HiMERU「こら天城女性に対して失礼ですよ」
「お気になさらず。よく言われますので」

必要最低限の自己紹介とこれからについてを話した。

燐音「まぁ、しばらくはお手並拝見ってな」
ニキ「さっきから燐音くんトゲトゲしいっすよ〜？」
燐音「そりゃ、副所長からの差し金だからなぁ」

差し金なのか私は。

燐音「女の子を差し出してくるとこが怪しいってもんだ」
「警戒しすぎでは……」

呆れそうになった時、私のスマホが鳴った。
相手は日和さんだ。

「すいません少し失礼します」

断りを入れてから通話を繋げる。

「どうしましたか日和さん」
日和《どうしたもこうしたもないね！いつこっちに戻ってくるつもりなのかな！》
「日和さん、昨日も説明しましたけど今日は顔合わせの日ですよ。そんなに早く帰れません」
日和《じゃあ僕はどうすればいいのかな？1人寂しくテレビでも見てればいいのかな？？》

私は1人頭を抱えた。
めんどくさいのが始まってしまった。
適度に構わないと催促してくるんだった。

「ジュンはどうしたんです？」
日和《ジュンくんならソロの仕事でいないね！》

頼みの綱が……！！

(くっ、雑用係の時なら何も思うことは無かったのに……！)

立場を貰った途端対応が難しくなってしまった。

「日和さん。あと数時間で帰りますので事務所にあるお菓子を凪砂さんと食べててください」
日和《数時間っていつかな！》
「数時間は数時間です」
日和《確実な時間はわからないのかな？》
「断言はできません。ですから大人しく待っててください」
日和《帰ってきたら僕の話をちゃんと聞いてくれるならね！》
「もちろん聞きますとも」
日和《なら待ってるね！くれぐれも僕をあまり待たせないようにね！！》

その言葉を最後に通話は切られた。
まったく、勝手な人だ。