【鬼滅の刃】炭治郎達は幼女を連れている

66和 悲痛 ページ20

その瞬間ｷﾞﾘｷﾞﾘと音がし

刀が振られる


「逃げてぇ！！」

ﾌﾞｫﾝ！！！

先程とは違い早く強く振られ風の切れる音が響く


「(早い……！)」


炭治郎はその場から飛び退きAを下ろした


「いいか、Aその木の裏にいるんだ、蜘蛛には気おつけること」

『うんっ』

Aはとてとてと木の裏に隠れた


「操られているから……！！動きが全然違うのよ！私たちこんなに強くなかった……！！」

ゴキゴキと音がして不自然に関節が曲がる

女性が悲鳴をあげるもお構い無しに刀を振るう

「(鬼が糸で無理やり体を動かしているから骨が折れてもお構い無しだ……！！ひどい！！！)」


そしてまたｷﾞﾘｷﾞﾘと音がした

そこには

「こ……殺してくれ……手足も……骨が内蔵に刺さっているんだ……動かされると……激痛で耐えられない……どの道もう…………死ぬ」

「助けてくれ……トドメをさしてくれ……」


悲痛の声を上げる隊員


手足はあらぬ方向に曲がっており

血がとめどなく流れる＿＿


「よしわかったァァ！！」

伊之助が隊員にとどめを刺そうと走ると


「待ってくれ！なんとか……助ける方法を！！！」


炭治郎が止める

「うるせぇええ！！お前うるせぇええ！！本人が殺せって言ってんだろうがよ！！こいつらはええからモタモタしてたらこっちがやられるぞ！！」

「考えるから待ってくれ！！(技は使いたくない……でも糸を切ってもまたすぐ繋がる……！動きを止めるには……


A……Aの縛符なら……対象そのものの動きを止めるから関節的であろうと止められる……でも……戦いには……！！それ以外の方法を……！！)」



するとなにか思いついた炭治郎はﾀﾞｯ！！と走り出した


その後を追いかけてくる隊員

「よし！ついてくる！)」


「てめっ！何をぐるぐると逃げ回ってんだ！ふざけんじゃねぇ！」


するた炭治郎は方向転換し、隊員の懐に飛び込むとそのまま木の上にほおり投げた


「(なんて力……！！)」


女性は木の枝にひっかかり糸が絡まった

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