スマート紳士 ページ9
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コンビニ事件から早二週間。ひょんなことから紫耀くん、それから廉くんと知り合いあの日はお互いの名前だけ教え合ってその後はさよならした。
2日続けて奇跡の再会を果たしたからまたすぐに会えるかも、だなんて思ってたけどそう簡単に上手くいかないみたい。
まだ紫耀くんに助けてもらったお礼も出来てないのに。
結局あの日も人見知りが邪魔してありがとうって言えなかったなあ。ダメダメだな私って。
そんな事ばっかり考えていたこの2週間。不思議なことに元カレのことをふと思い出しても苦しくなったり涙が出たりするのは一切なかった。
あの日に買ったお酒もそのまま、口をつけることなく冷蔵庫で眠ってる。
それに、このお酒はもしまた次紫耀くんに会えたら その日に飲もうと決めていた。
『お疲れ様でーす、お先に失礼します。』
お仕事が押してしまって外に出ると辺りはもう真っ暗。吐く息も白く彩られて冬を感じる。
再度マフラーを顔半分までぐるぐる巻きにした私。
帰宅して今からご飯作るのもなんだか面倒になって、そのままいつもの居酒屋へと向かう。
空はいつものように真っ暗で、星一つ見当たらない。
星が見えないのは東京の空気が汚れているから、とか 街灯やら何やらで明るすぎるからだとかいろいろ説はあるけど実際何がほんとなんだろ〜
廉｢お姉さん前見て歩かな転びますよ。｣
聞きなれない関西弁が後ろから聞こえてきてびっくりして振り返るとそこには、今日も今日とてキャップを被り、顔を隠すかのように黒いマスクを覆った廉くんがいた。
仕事終わりだろうか、大きめのリュックを背負い右手にはコンビニ袋がぶら下がっている。
『あっ、廉くんお疲れ様ですっ。』
廉｢んー、お疲れー。今帰り？｣
『ちょっとお仕事長引いちゃって。廉くんも今帰り？』
廉｢そうそう。最近忙しくてなー。｣
そう言いながらさり気なく車道側に移動して隣を歩く彼。
廉くんも忙しいなら紫耀くんもなのかな、そもそも2人って同じお仕事してるのか分かんないけど。
スマートにイケメン行為を取る彼に感心しつつも、頭の中は紫耀くんで埋まる。
…なんでこんなに紫耀くんのこと考えちゃうんだろ、私へんだ。
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小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
