ばかじゃん私 ページ4
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それからというもの、彼の浮気現場を目の当たりにした私はもちろんそれを全部許して一緒に過ごすなんて事は出来ずに、
"魔が差しただけ"だと述べる彼にさよならをして
置き去りになった鞄だけ取りに行き、彼の部屋に置いてある私物は処分してほしいとだけ告げて2年半色んな思い出を築いた部屋を後にした。
こんな時に限っていい思い出ばっかり駆け巡って、気持ちは立ち止まったまま動こうとしない。彼は一体どこで道を踏み外したのだろう。いつから私の奥にあの人を写して見ていたのだろう。
魔が差しただけ だなんて、簡単な言葉だけど信じ切っていた私からしたらとても残酷なものだ。
甘酸っぱくて苦い、恋の味。これが当たり前ならもう、、恋なんてしたくない。
ぼやける視界はそのままに、通い慣れた、そしてもう二度と足を運ぶことの無い彼と私の家を繋ぐ道をゆっくりと歩いて帰る。
よく良く考えればいつも会いに行くのは私の方だったな。好きになったのも、不安になるのもいつもいつも私だけで、最初から私は 一方通行だったのかもしれない。
気持ちが沈みきってしまいそうで、もう立ち上がれなくなりそうで。一生懸命彼との思い出を心の底に追いやって何か別のことを考えようと、楽しい事を思い浮かべる。
そういえば昨日のお兄さん、ほんとにイケメンだったな
失礼な態度取っちゃった自分に恥ずかしさを覚えつつも、あんなにイケメンだったらもう一回会ってみたいかもなんて、奇跡レベルの想像をしながら赤くなる耳を触る。
暗くてよく見えなかったけど、目のふちにかかる前髪も揺れるピアスも、鼻にかかったハスキーな声も全てがイケメンだった。
もう一度、会いたいな。会ったところでまともに話すなんてできないと思うけど、せめてお礼だけでもいいから伝えたい。
私の沈んだ心を少しだけ掬いあげてくれたのは、紛れもなくあの人だから。…まあ、そんな都合のいい話はないんだろうけどね。
家に帰っても誰も居ないし、今日はちょっとだけお酒に頼ってみようかな。
ラフな格好のままいつも仕事終わりにふらりと立ち寄るこじんまりとした居酒屋へ直行する。お酒にめっぽう弱い私なのになんだか今日は強くなれた気がして飲み慣れないビールをグビっと喉へ流し込んだ。
強くなれた気がしたのはほんの数十分前の話で、
2杯目、3杯目...と体内にアルコールが蓄積されていくとあら不思議。気持ちだけ強くなれたとしても体はいつもと変わらない自分のままだった
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小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
