【A3!】ビジネスカップル【皇天馬】

ビジネス23 ページ30

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｢…？テンテーン｣







私たちの近くにどんどん来ている。

助けを求めようとしても、今はできない。







｢…、｣







ドラマでもないような、長いキス。
天馬の顔がどアップで私の目に映る。


手を抑えられてるから、抗えない。



…苦しい






｢談話室にいるのかな〜｣


｢……っ、｣







苦しさがピークに達した時。
声がどんどん遠ざかり、私たちの唇も離れる。

天馬の顔はほんのり紅くなっており、私の身体なんか、ぽっかぽかだ。







｢……っ、はぁ………｣


｢…そんなんでバテてんのか？｣


｢急にキスしてくるからでしょ？！｣








キス経験がない私からにしたら、すごく苦しくて崩れ落ちそうな感覚。

でも何故か、嫌では無かった。







｢……本番でも、これくらい長くキスするの？｣


｢…さぁな。｣









そう言って天馬は満足そうに、私から離れていく。
賑やかな声がまた遠くから聞こえた。







｢…さぃ…ぁく｣








私はさっきの事を忘れようと、唇をゴシゴシと拭いた。

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