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紫耀side
仕事が長引き、病院に着いたのは面会時間を過ぎていた。
病院の方が配慮してくれて、裏口から病室に通される。
神がLINEで右半身のこと、リハビリのこと、廉が頑張ろうとしていることを教えてくれた。
静かに廉に近づくと、廉は一生懸命涙をこらえていた。
紫「廉…、俺しかいないから、泣いていいよ。思いっきり泣きな」
廉の瞳からは大粒の涙があふれだした。
廉「こわいよぉ…、ﾋｯｸｯしょ、おッ…こわいっﾋｯｸﾂ」
怖いと泣く廉の手を優しく握った。
そりゃ怖いに決まってる、今だけは、泣かせてあげたかった。
紫「俺が、俺らがついてる。リハビリも最後まで支える。廉が前の廉に戻れるまで、ずっとずっと支えるから」
廉「…ﾋｯｸﾂもどれるかなぁ…、おれっ」
紫「戻れるよ。絶対。廉はそんな弱くないから。強いから。だから大丈夫。絶対大丈夫」
根拠のない大丈夫に、今だけは縋りたかった。
廉は一晩中泣いて、俺も、一晩中廉に寄り添った。
朝になって、みんなが来る頃には、少しスッキリした表情になっていた。
廉「リハビリ…頑張る…！」
そこからの廉は、俺らが泣きそうになるぐらい強かった。
キツいリハビリも、弱音一つ吐かず、歯を食いしばって頑張り続けた。
海人も、神も、岸くんも、そんな廉を支えて、リハビリを手伝い続けた。
俺は、深夜に来ることが日課になって、夜中に少し弱気になる廉を励まし続けた。
事故にあって3か月後、ついに廉は退院した。
まだ少し動かしづらい部分もあるらしいけど、これもリハビリを続ければ治る可能性が高いって。
意識不明の状態から、ここまで回復するのは奇跡だと、お医者さんは言った。
紫「奇跡起こしたな、廉」
廉「俺を誰やと思っとるん？」
不敵に笑って廉は、いつもの生意気な、俺の戦友の永瀬廉だった。
END
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penguin(プロフ) - 更新待ってました(*^^*)無理をなさらず頑張ってください！ (2020年2月7日 0時) (
レス) id: 7387ff000b (このIDを非表示/違反報告)
るん - いつも楽しく読まさせてもらっています！無理はなさらず更新頑張ってください！ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 6414725e33 (このIDを非表示/違反報告)
るん - はじめまして！リクエスト失礼します！ ストレスか何かでご飯が食べられなくなってしまうお話を読んでみたいです！ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 6414725e33 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - という設定でお願い致します。 (2019年8月17日 22時) (レス) id: 7387ff000b (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - リクエスト失礼ます！いつも読ませてもらってます(*´ω`*)えっと、高熱で、紫耀くんにすっっっっごく甘えたになってしまうお話がみたいです。紫耀くん以外は受け付けない感じでお願い致します。お薬は、廉くんが、病院で錠剤が嫌って言っていて、粉薬と、シロップと座薬 (2019年8月17日 22時) (レス) id: 7387ff000b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美華 | 作成日時：2019年6月16日 20時
