第44話 ページ4
そんなかくれんぼも終わって、眠りについていた。
悲劇は起こった。
「____!_____!A!!起きなさい!!!」
『か、母様……?…………………!?』
母様に起こされるなんて、これまでになかった。
それだけでも驚いてたのに。
僕の眠りを完全に覚ましたのは焼ける様な暑さと、周りを包み込む炎だった。
『な、なんで……!」
「A。よく聞きなさい」
『母様?』
「この炎に包まれてお父様は亡くなりました。
時期、私も死ぬでしょう。
この部屋も、屋敷ももう持ちません。
だから早く逃げて!
あの人は後継者の貴女達までも狙うでしょう。
そうなる前に……早く!!」
言われていることは理解できる。
あの人、というのは叔父様のことだとすぐにわかった。
一家全員、根絶やしにすることも。
例え生きて帰っても、いずれこの子と殺されることも。
けど。
けど!
『母様を……置いていけません!!』
「っ!」
母様がいる。
母様を置いてなんて……そんな事できる訳がない。
「A。嬉しいわ……。
じゃあ、お母様の言うこと聞いてくれる?」
『』
コクリ。
僕は頷く。
「何があっても、人を恨んではならないわ。
恨んで、恨んで、いずれ自分自身が壊れてしまうから。
そんな事に時間を使わないで。
時間は有限よ。巻き戻すことも出来なければ、永遠に使うことも出来ない。
いい?
自分がやりたいこと。自分の為に時間を使いなさい。
いつか貴女が出会う、大切な人の為にも使うの。
人の一生は儚く、短い。
その中で貴女が"意味"を見つけて幸せになる事を私達は願っているわ。
その事を……この子にも伝えてちょうだい」
『母様……………っ!!』
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時