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七十一話 ページ37







「マルコ〜そろそろ機嫌直してよ」

「…」

「ねぇってばー…」



うーむ弱ったなぁ。ウタとシャンクスを運んでレッドフォース号を見送ってからマルコの機嫌がずっと悪い。


…いや違う、シャンクスをこっちに連れて来てからずっとご機嫌ななめだった。


何が原因なのだろう。気を利かせて遠くから見守るだけにしてくれて親切だなぁとか思ってたらこれだからなぁ…とりあえず一番隊隊長としての威厳が0なのでどうにかして欲しい。



「…随分、仲睦まじそうだったな」

「…ん??」



別に私は何もしていないんだけどな…と、悶々としているとそれまで口を噤んでいたマルコが口を開いたかと思えば、まさかの言葉。


…え?マルコ視点だとそう見えてたの?


いやまぁ、マルコからみたら確かに親子水入らずで話していたかもしれない…しれない…?


だけどよく思い出して欲しい、私の表情を。確かに営業スマイルを貼り付けていたけとそこには‘‘親しみ’’も‘‘情愛’’も無い、無感情に近い仮面だったよ。


それに私ほとんど喋ってないから。
二人のマシンガントークに私は交じれませんでした。
というより会話に参加したく無かったし。


閑話休題(それはさておき)


マルコのあの発言から推測するに考えうる原因は……




…嫉妬?




あのマルコが?信じられない。


だけど現にマルコは眉間にしわを寄せて不機嫌そうな顔をしている。



「…」



なーんだ、可愛らしい所もあるじゃない。


何だかマルコの珍しい物を見れた気がして、それがおかしくてふふっと笑い声が漏れる。



「…何だよい」

「いや?でも安心してよ、私はマルコ一筋だからさ」

「な………っ…あんまり、そういうこと言うな」

「んー?何で〜?」



今の私はどんな表情をしているのか。
きっと心底愉しげにニコニコ微笑んでいるんだろう。


モビーディック号(帰る場所)は失ってしまった。
家族もたくさん傷ついた。


だけど、無くなってしまった物は新しく積み上げていけば良い。少しずつ、少しずつ…そうして、いつかこの日も笑い話になれば良いなって…私はそう思ってる。

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マシロ_mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽`*) (2023年5月8日 7時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します! 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです!! (2023年5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました! (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがwwめっちゃ良かった!、、、です! (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました!最後までお付き合い頂きありがとうございます!! (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年1月7日 15時

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