七十話 ページ36
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その後は先程までの謎の距離感が嘘のように親子水入らずで話していて、その様子は傍観しているだけの私から見ても本当に幸せそうに見えた。
ん？私？私は完全な傍観者の立場で見守っていた。
仏様のような笑みを貼り付けて無言で立ち尽くすだけのお仕事、営業スマイルなら赤髪海賊団に居た頃に習得しているから問題は無い。
レッドフォース号に残してきた皆にも悪いし、そろそろ二人を背中に乗せて戻してこようかと思ったその時＿＿＿
｢あぁそうだA、俺は今でもお前の事を自慢の娘だと…｣
＿＿この男は、見事に私の地雷を踏み抜いた
｢あ゛？｣
｢いやなんでもない忘れてくれ｣
私こんなドスの効いた声出せたんだと自分でも感心してしまうぐらい低い声で静かにブチ切れると、流石のシャンクスもヤバいと思ったのか間髪入れずに先程の発言を取り下げた。
ったく、この男は最後の最後まで……怒りよりも呆れの方が勝ってしまい｢はぁ…｣と思わずため息を漏らす。シャンクスに構うだけ面倒だしこれ以上は何も言わないでおこう。
…だけどウタは我慢出来なかったようで、拳をギリッと握りしめシャンクスに向かって思いっきり叫んだ。
｢もう、本っ当に…シャンクスは執拗いの！！｣
｢！？…ウ、ウタ？｣
｢Aはねぇ、白ひげ海賊団なの！赤髪海賊団じゃないの！！それにAの中ではシャンクスは赤の他人！元身元引受け人なの！！｣
｢身元引受け人…！？！？｣
私からすれば当たり前だろと思う衝撃の事実を知らされたシャンクスは口をハクハクとさせ、汗をダラダラと流していた。ようやくウタがご立腹である事に気づいたんだろう。まぁもう遅いけど。
｢オトは海賊なんだから自由にやらせなよ！大人気ない！｣
｢ま、待ってくれウタ。俺はだな｣
｢これ以上Aに付きまとうなら...私シャンクスの事、嫌いになるから！！！｣
娘に言われて最も傷つく言葉。その破壊力はトップクラスでシャンクスの心に見事クリティカルヒットし、その場から崩れ落ちた。そしてそのまま灰がさらさらと風に飛ばされ消えていくかのように白目を向いて気絶した。
｢ふんっ！｣
…とまぁ長かったけど、こうして現在に至る。
因果応報自業自得とはまさにこの事だろう。
けどまぁ…
『…そうだウタ、シャンクス達に伝えといてくれない？』
『何を？』
『…また会おうねってさ』
『…！分かった、ちゃんと伝えておくね！』
…まぁたまには…良いかな
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽｀*) (2023年5月8日 7時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します！ 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです！！ (2023年5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました！ (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがｗｗめっちゃ良かった！、、、です！ (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました！最後までお付き合い頂きありがとうございます！！ (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシロ＿mashiro | 作者ホームページ：http:
作成日時：2023年1月7日 15時
