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五十話 ページ16






しくじった。


まさかこんなにも早くティーチが行動に移すなんて、そして本当にサッチを殺そうとするなんて思いもしなかった。


念の為部屋で待機していたとはいえ、リボンでティーチの悪意を察知した後に駆け付けるんじゃあもう手遅れで、サッチは既に刺された後だった。


しかも最悪な事にティーチは銃ではなくナイフを殺害方法に選んだから銃声のような物音が発生せず、恐らく不寝番すらも気づいてない様子だった。



「……っ、ティーチ!!!」

「!?…誰かと思えばAじゃねェか。なるべくバレねぇように行動したはずだが…まぁいい、見られちまったもんは仕方ねェからな、お前も道連れだ!」



私がこれからティーチと戦えば勝てるのだろうか?悪魔の実が傷一つなく床に落ちている事からまだティーチは無能力者、そういう意味では私に利がある…けれど、向こうが素の実力を隠している場合がある…




『そういや、白ひげ海賊団の誰かが赤髪のシャンクスに傷を与えたらしいんだけどよ、サッチ知ってるか?』

『(シャンクスに…!?)』

『いやぁ、知らねぇな』

『あぁ、それ俺だよ』

『『え…マジで!?』』

『なーんてな、嘘に決まってるだろ。ゼハハハハ!』




エースがまだスペード海賊団の船長だった頃、とある冬島で赤髪海賊団に義弟さんの件(昔世話になったとか)で挨拶しに行った時にシャンクスから聞かされたらしい話。


確かにシャンクスの左目にはいつの間にか三本の引っ掻かれたような傷ができていたから嘘じゃあ無いだろう。


そして、ティーチが冗談だと言ったあの言葉は………私のリボンは‘‘黒’’と判断した。


当時四皇じゃ無かったとはいえシャンクスの実力は本物だった。にも関わらず、傷を負った。


…ティーチは、危険だ。



「…ごめんね、マルコ」



懐から一丁の銃を取り出し、ティーチに向かって発砲する。頭や手足を狙ったとしても外す可能性が高いから敢えて的の大きい腹を狙った銃弾は無事当たり、ティーチの口から呻き声が漏れたのが聞こえた。


一発の銃声…危機察知能力の高い皆はすぐにここにたどり着くだろう。


…サッチを守りきれず、裏切り行為を目撃したとはいえ家族(ティーチ)を傷つけた弱い私はこの場所に居られない。

五十一話→←四十九話☆



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マシロ_mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽`*) (2023年5月8日 7時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します! 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです!! (2023年5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました! (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがwwめっちゃ良かった!、、、です! (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました!最後までお付き合い頂きありがとうございます!! (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年1月7日 15時

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