四十六話☆ ページ12
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｢…サッ……チ……？｣
目の前に広がる光景を見たマルコは戦慄し、身体中から冷や汗が溢れ、体が思うように動かなくなっていた。
夜、突然銃声が静かな船に響いたため、マルコを含む彼らは音の出処である食堂に駆けつけていた。
どうした、何かあったのかと叫ぶと、まず初めに背中にナイフの刺さった血塗れのサッチが目に入った。
確かにサッチは夜遅くまで翌日の食材の仕込みをするために食堂…基厨房にこもっている事はあったが、どうして、誰に、何故。
続けて床に目をやると血に濡れた悪魔の実が落ちていた。誰かが食した跡は無く、サッチを襲撃した誰かが強奪しようとしたのが推察される。
｢っマルコ隊長！！ティーチも倒れています！｣
｢なっ……｣
呆然としているマルコの肩を掴み、体を激しく揺らしながら叫んだ家族の言葉に我に返ったマルコが更に視線を移動させると、確かにティーチが倒れていた。
ティーチに関しては銃で撃たれた跡があり、腹から血を流して倒れていたが意識はあるようだった。
駆けつけた家族達はすぐさまティーチに｢誰にやられた！｣と詰め寄った。そして彼は、重々しい雰囲気のまま言った
｢…っ…ゲホッ……Aだ｣
｢！？なっ……馬鹿なこと言うんじゃねぇよい！ティーチ！！アイツがそんな事するわけねぇだろうが！！｣
｢落ち着けマルコ！｣
幼い頃から娘のように面倒を見てきた妹が、サッチとティーチを襲った…？
そんなわけない、アイツがそんなことをするわけがないとティーチに掴みかかったマルコに対してすぐさま他の者が止めに入ったが、何者かに二人が殺されかけた事実がマルコを追い詰め、冷静さを奪っていた。
｢…おい、誰かAを見かけたか？｣
ジョズがそう尋ねるが、首を立てに振るものは誰一人として居ない。
｢この状況、ティーチの証言、不在のA。信じたくは無いが…｣
｢ふざけんな！！お前まで疑うのか！？｣
｢あくまで憶測だ。だが、可能性は高いだろう｣
｢っ…｣
マルコのAを信じたいという気持ちは誰もが理解出来た。だが、Aがやってないと言うのなら誰がやったと言うのか。そして、ティーチは嘘をついているというのか。
実際に怪我を負っている者の言葉と、何故か行方不明の妹、どちらを信用するか。そんなの、自明の理だろう。
(今この場にお前が居たのなら、いくらでも庇ってやれたんだ…なのに、どうして居なくなったんだよい…A)
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽｀*) (2023年5月8日 7時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します！ 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです！！ (2023年5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました！ (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがｗｗめっちゃ良かった！、、、です！ (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました！最後までお付き合い頂きありがとうございます！！ (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシロ＿mashiro | 作者ホームページ：http:
作成日時：2023年1月7日 15時
