三十六話 ページ2
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赤髪海賊団との一件の後から私は定期的にシャンクス達と手紙のやり取りをするようにしていた。
家族からは｢あんな奴忘れとけ｣と色々言われるけど、レッドフォース号の位置を特定できる情報が書いてる時があるし、関係を完全に断てばまた誘拐しに来る可能性もあるから誠に不本意ながらやり取りを続けていた。
ちなみにこちらが出す手紙の内容は至ってシンプルで兄達にこういう事をして貰ったとか父にこんな事を言って貰えたとか、若干の皮肉を込めていた。それでも返事を出してるだけ良いと思って欲しい。
だけど約一年後、赤髪海賊団からの手紙がぱったりと止んでしまった。初めは遂に諦めてくれたのかと少し喜んだけど、それ以降何故かシャンクスの悪名が広がった。
そしてそれからさらに六年後、シャンクス率いる赤髪海賊団は四皇の一角として世界に名を轟かせるようになった。
｢わぁ、シャンクスの懸賞金高いなぁ…流石四皇｣
｢親父の方が高いし｣
｢俺達だって四皇だ！｣
｢そうだそうだ！あんな奴らさっさと忘れようぜA！！｣
｢俺達の方が家族歴長いもんな〜｣
｢…そ、そうだね〜｣
私がレッドフォース号で過ごした期間は六年間。そしてモビーで皆の家族として過ごしたのは七年間だから実はもうこっちの家族歴の方が長い。去年なんか‘‘赤髪に(家族歴で)勝った日’’として盛大な宴が開かれたほど。
｢おいお前ら、あまりAを困らせるんじゃねェよい｣
｢境遇はどうであれ、長年過ごした場所だ。そう簡単に‘‘忘れろ’’なんて言うもんじゃぁねェぞ｣
｢あ、お父さん、マルコ｣
あの日あの時シャンクスに｢大っ嫌い｣と不満と共に色々ぶちまけた割には未だにあの船でのまだ平和だった頃の思い出は忘れられなくて。
『A。お前はやっぱり＿＿＿』
‘‘俺の最高の娘だ’’
そう言って笑ってくれたシャンクスが忘れられない。確かにウタの我儘が始まってからの扱いは散々だったけどそれまでは普通の扱いだったし、白ひげ海賊団での楽しい日々でわざわざ上塗りする必要は無い。
それはそれ、これはこれ。
｢安心して、別に心残りがあるとかじゃないから。私は皆が大好きだよ｣
｢｢｢A〜〜〜！！！｣｣｣
まぁ、強いて言うならウタが今どうしてるのかなぁって……あの子かなり我儘だから、ちょっとだけ心配している。ちょっとだけだけど。
(まぁ、何だかんだ元気にしてるでしょ。なんたって赤髪海賊団のお姫様なんだから)
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽｀*) (2023年5月8日 7時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します！ 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです！！ (2023年5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました！ (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがｗｗめっちゃ良かった！、、、です！ (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました！最後までお付き合い頂きありがとうございます！！ (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシロ＿mashiro | 作者ホームページ：http:
作成日時：2023年1月7日 15時
