【第五人格】推し達に嫌われてます

八話 ページ10

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これからどうしようかと考えている時、真っ先に浮かんだのは "皆と仲良くしたい" だった
そのためには自分からアタックしないと行けない

第五人格で知ったサバイバー、ハンターの情報を頼りに
地雷を踏まないように仲良くする。
そのためにまずは人選しないと…

フレンドリーで、過去があまりやばくない人で、地雷が無く親しみやすい人物…
思い浮かんだのは二人の人物、エマとヘレナだった。

もしかしたら他にもいるかもだけど、残念ながら私が知ってる情報だとこの二人しか思いつかない
問題はこの二人がどこにいるのかということ


｢エマだったらあの場所かな｣


キャラストーリーをやっていたおかげで本当にちょっとだけなら荘園の構造が分からなくもない
記憶を頼りに例の場所へ向かう

キャラストーリーでは確かキッチンと洗濯場の近くにある扉から行けたはず…
実際にその場所に行ってみると、本当に庭へ繋がる扉があった。第五人格の知識は意外と役に立つみたい

ドアノブに手をかけ、ガチャっと扉を開ける
庭は温室？みたいで暖かい
さて、エマちゃんはどこかな〜

噴水の近くを探してみたけど見当たらなかったため、奥の方を探索してみる
奥の方まで花壇の管理は行き届いていて、色とりどりの花がつぼみを咲かせていた


｢わぁ！綺麗〜！｣


本来の目的を忘れて花を観察していると、少ししゃがんで花に水をやっているエマが目に入った
イライの時はパニクってまともに話せなかったからね
今度はちゃんと会話を成立させないと


｢こ…こんにちは｣

｢っえ……あ、こ…こんにちは｣


ビクッと肩を震わせて恐る恐るこちらに目をやるエマ
…その目は少し脅えていて、明らかに話しかけずらい雰囲気をまとっていた


｢その花なんだけど、きれ…｣


綺麗だね。そう言って褒めようとした時だった
エマは突然立ち上がると頭を下げた


｢ご、ごめんなさい！！｣

｢え？｣

｢ソフィアさんの好む花じゃないけど…踏み潰さないで…っ｣


踏み潰す…？エマの花を…？どういうこと？
私の頭の中を様々な考えが埋め尽くす
エマはぽろぽろと涙を流しながら必死にお願いをしている。…どうしてこんなことに


｢…｣


何か言えばさらに状況が悪化する気がして…いや、本音を言えばただ怖くて無言でその場を離れた
洗濯場に戻ると、庭に向かっているエミリーとすれ違った



｢えみ…りぃ…！｣

｢エマ！？どうしたの！？｣





…聞きたくない

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