【第五人格】推し達に嫌われてます

六話 ページ8

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本当は着いてきてもらいたかったんだけど、この様子だと無理そうだね…というか、正直極力会話は避けたいから仕方ない

とりあえず自分の部屋はここから近いらしいからとりあえず探してみることにした
なるべく目立たないようにその場を離脱し、こそこそ移動する


｢…えぇ｣


適当に扉を開ければ当たるだろうと高を括っていたけど、いざ廊下に出てみると十数個ずらっとならんである扉が目に入る

もしも間違えて、中に人がいたら…考えただけでゾッとする。確実に信用はガタ落ちする…それだけは避けないと


｢…どれにしようかな、天の神様の言う通り。鉄砲撃ってバンバンバン｣


とりあえず適当に決めたけど…うん
これで間違ってたら私の楽しい荘園生活が…終わる
でもこのままだと扉の前で突っ立ってる変人

…仕方ない、開けるか
ただ、なかなか勇気が出なかったためカウントダウンをすることにした


｢3…2…1…失礼 ｢そこで何をやってるんだい？｣
わぁぁああ！！？？？｣


だ、だだだ誰ですか！？
急に肩をぽんと叩かれ誰かに話しかけられる
声的に男性だろうけど…驚きすぎて "わぁぁ" って叫んでしまった。

そう、マーサとの会話から察するに、ソフィアの口調と私の口調は全然違うはず。
つまり、わあああって叫んだりしない人なんだ
それなのに叫んでしまった…やらかした

とにかくまずは後ろにいる人物を確かめないと
その場でクルっと180度回転をして顔を見る


｢…｣


私の後ろにいたのは…占い師 イライ・クラークでした
わぁおイケメン


｢…？｣

｢あぁいや、その……部屋に入る…わね？｣

｢…そうかい。それじゃあ私は行くね｣


適当に返事をすると、イライはじーっと私を見た後向こうの部屋に行ってしまった
多分、皆と一緒に朝食を食べるんだろう

…何も言われなかったということは、私の部屋はここで合ってたって事でいいのかな？少し安心して扉を開ける


｢…｣


ﾊﾞﾀﾝ

いや違う絶対に違う、あの部屋が私の部屋なんてありえない何あの豪華すぎる部屋
てか人形多すぎだろ何者なのこの人

｢…今のは気のせいだねうん、もう1回入ろう｣

扉をもう一度開けて、今度こそ部屋に入る
うん、気のせいじゃありませんでした。


｢嘘だぁぁ…｣


それに服も動きずらいし、着替えたい
着慣れない服は落ち着かないからね…


｢あ…そうだ衣装！｣


現代っぽいのがあるといいなぁ と期待に胸を膨らませながらクローゼットを開ける







｢…空っぽ｣

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