【第五人格】推し達に嫌われてます

四十七話 ページ49

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イライside

今のソフィアは、ソフィアであってソフィアでは無い
彼女の中の精神は全くの別人で、その人物は"天月A"と名乗った

今更言うのもなんだけれど、今でも信じられないと思っている。信じ難いことだけど、この荘園での出来事がそれを信じさせていた


｢だから、あの女がヘレナをはめようとしたんでしょ｣

｢で、でも本人が一番怪我をしているの｣

｢あの女が馬鹿だっただけでしょ｣


さて…この状況をどうしようか
このままだとAに無実の罪を着せることになってしまう

そもそも何でこんなことになってしまったのかと言うと朝の試合を終えて戻っている途中、大きな音が響いたため音の出処である図書館に向かった結果、こんな状況になってしまった

今回の試合は占い師・庭師・傭兵・探鉱者
試合結果は残念ながら4吊りだった

そういうこともあって気分が悪かったのもマイナスとなり、倒れているAとヘレナを見てノートンはすぐに
"ソフィアがやった" と言い出した

エマはA…いや、エマは何も知らないからここではソフィアとしておこうか、ソフィアさんを庇いつつも中立
ノートンは完全にソフィアさんが犯人と思っている
…ナワーブはさっきから無言

"あの試合" があってからは、ナワーブのためになるべくソフィアさんと鉢合わせないようにしようとサバイバー内で決めていた

そのため、あの時から今までナワーブとソフィアさんがばったり出会うことはなく、彼のトラウマが呼び起こされるようなこともなかった

…ただ、今日のナワーブの様子はとても変だった
本人には何も言っていなかったけれど、今回の敗因はナワーブの不調だろう

五割越えに恐怖、DD、通電ミス、負傷状態で引き止める有りの攻撃を受ける…言い出せばキリがない

確実に昨日何かあったとしか言いようがない
夜の第二試合までは普通だったはずだ
…他にあるとすれば、その後、真夜中の出来事

夕食は後から食べた可能性が非常に高い
そしてそれはAも同じ……


｢…！｣


まさか…出会ってしまったのか、あの二人が
今の人形師がソフィアさんではなくAだからという理由で僅かに油断していたのかもしれない
これは私のミスだ…すまない、二人共


｢で、この女どうするの？縛っとく？｣

｢そこまでする必要は無いの！｣

｢は？何？コイツの味方なの？｣

｢それは…｣


いや、それは後回しだ
今すべきなのはこの状況をどうにかする事
Aの為にも私が何とかするしかない

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