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三十六話 ページ38










エマside


「"暗号機解読進度10%"」


フィオナさんからチャットが送られてきた
新規を回している…なら、もっとチェイスを伸ばさないと行けない。頑張らないといけないの


「強ポジとはいえ、なかなかやりますねぇ…」

「…っ」


走る度に傷がズキズキと痛む
息をするのもだんだん辛くなってきた

もう…これ以上は、無理なの…!


「動きが鈍くなってきましたね…まぁ、さすがに限界が近いでしょう?」

「っ、っあ…!」


リッパーさんの左手の大きな爪で切りつけられた
急値 に力が入らなくなり、その場に倒れる
痛い…痛いなの…

リッパーさんはエマを持ち上げると、椅子に縛り付けて他の三人を探しに行こうとする

…けれど、ピクっと何かに反応すると探しに行くのをやめてキャンプをし始めた


「耳鳴りがしますね。来たのはオフェンスか、それとも祭司でしょうか」


誰かが救助に来てくれた…?
体が動かせないから、どうにかして周りを確認すると
受難の効果でウィリアムさんがこっちに向かっているのが見えた

待って、まだ暗号機は寸止めが出来ていないのに…!


「エマ!」

「ウィリアムさん、まだ早いの!」


椅子の耐久はまだある
だから4割救助+確定救でも十分寸止めまで間に合うの


(一秒でも早く助ける…!)

(仲間思いなのは良い事ですが、仲間思いすぎるのもダメですね。すっかり冷静さを欠けてしまっている)

「"暗号機解読進度40%"」


どうしよう、どうしよう
一旦引いてもらう…?ダメなの、それで一撃与えられたら救助がもう出来なくなるの

考えていても行動に移せない
そうこうしている間に、ウィリアムは一撃くらってエマを救助した


「ウィリアムさん!もうエマを助けなくていいの!このままだと余裕をもって通電が出来なくなるの!」


叫びながら、必死に暗号機と椅子から離れる
せめて時間を稼がないと…!


「諦めが早いとこっちは楽ですね…まぁ、つまらないんですがね」

「っう…痛い…」


痛みに耐えられず、思わず苦痛の声を漏らす


「さて、サバイバーはどうしますか?」

「"暗号機解読進度65%"」


危機一髪の効果が切れ、ダウンする
そしてそれとほぼ同時に解読加速が発生する
エマを見捨てさせて通電させれば…


「……わ…"私を助けなくていい!"」









「ソフィア、早く行くぞ!」

「分かってるわ」

(エマは絶対に見捨てない…!)

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いちゅご - うっわぁー、今作もなかなか素っ晴らしい作品ですことぉ、いやー頑張って下さい!応援しますね! (2021年12月8日 6時) (レス) @page37 id: 64d6b8d47d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 面白いです!前作から来ました!今作も更新頑張ってください!応援してます! (2021年12月7日 19時) (レス) @page36 id: f8a065d408 (このIDを非表示/違反報告)
水1000 - 新作おめでとうございます。前作と対照的なんですね。とても素敵です! というか、好きです。更新は無理せずにのんびり頑張ってくださいね。 (2021年12月4日 13時) (レス) id: 7eeeabd9b8 (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ - 大変遅くなりましたが、新作おめでとうございます! ストーリーがとても素敵で引き込まれるような…面白い作品です。更新頑張ってください。私も学生なので、無理にとは言えませんが (2021年12月4日 12時) (レス) @page21 id: 17dcd8da60 (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - とってもとっても好きです、、!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2021年11月29日 17時) (レス) @page24 id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:【湖の宝石】 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2021年11月20日 17時

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