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三十四話 ページ36











体は動かないため視線をずらすと、遠くの方からオフェンスがタックルをしようとこちらに走ってくるのが見えた。良かった、ちゃんと来てくれた


「っぐぅ…」


どうやら本当に長距離タックルをしてくれたらしく、遠隔治療が終わって小屋方面に逃げようとしてもリッパーはスタンしたままだった


「膝蓋腱反射で加速を入れてボールは二分の一使ったからな、最大スタンの10秒だ!」


"どうだ!"と胸を張って自信満々にいうウィリアム
普通にありがたい…

有能なオフェンスは大好きだな、なんて考えていると
さらに暗号機が一台上がり、残りは後2台となった

どこを回しているんだろう…と考えていると、ウィリアムがリッパーに聞こえないようにコソッとフィオナにつたえる


「エマは船上、エダは多分最果てだ。俺は負傷状態のエダの所に行って二人で回す。もしもフィオナがダウンしたら、俺が救助に行くから任せろ」


…このオフェンス……出来る子だ!
リッパーの死角から長距離タックルを入れ、さらには加速でボールの節約をし、仲間の位置情報を把握・共有
一家に一人は欲しい人材ですな


「助かる」


それ以降は会話をせず、ウィリアムはアスレ奥を通って遠回りをしながら心理学者の所まで向かっていった
一方私達は比較的安全な小屋まで逃げる

小屋にある板は既に倒れていて、その板で加速をしたと考えられる
リッパーのスタンは既に終わり、すぐそこまで迫っていた。とりあえず板を乗り越えて壁から少し離れる

リッパーは存在感が溜まっているから透明になっているはず、それに加えてステイン隠しをしてきたため、どこにいるのか完全に分からなくなる

さらに監視者を一つ設置、つまり今リッパーがしようとしていることは一つ


「…当然、霧の刃を狙ってくるわよね」

「今回は避けられたな、ソフィア」


壁を貫通させて、さっきと同じように霧の刃が飛んでくる…けど、今回は壁から離れているため当たらない


「…さすがに避けますか」


リッパーは板を壊して追ってきてきた
とりあえず窓を乗り越えてどこに行こうか考える

一応パッと思いついたのは二択
1.わざと本体攻撃を貰って小舟・アスレにまた逃げる
2.弱ポジだけと新ポジ・浜辺に逃げる

正直あと30〜50秒くらい稼げば良くて、さらに祭司はあと一回座れる。
つまり、ある程度稼げば九割救助でも十分間に合う

そしてウィリアムのあの言葉…次に救助に来るのはウィリアム。だから向かう場所は小舟!

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いちゅご - うっわぁー、今作もなかなか素っ晴らしい作品ですことぉ、いやー頑張って下さい!応援しますね! (2021年12月8日 6時) (レス) @page37 id: 64d6b8d47d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 面白いです!前作から来ました!今作も更新頑張ってください!応援してます! (2021年12月7日 19時) (レス) @page36 id: f8a065d408 (このIDを非表示/違反報告)
水1000 - 新作おめでとうございます。前作と対照的なんですね。とても素敵です! というか、好きです。更新は無理せずにのんびり頑張ってくださいね。 (2021年12月4日 13時) (レス) id: 7eeeabd9b8 (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ - 大変遅くなりましたが、新作おめでとうございます! ストーリーがとても素敵で引き込まれるような…面白い作品です。更新頑張ってください。私も学生なので、無理にとは言えませんが (2021年12月4日 12時) (レス) @page21 id: 17dcd8da60 (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - とってもとっても好きです、、!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2021年11月29日 17時) (レス) @page24 id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:【湖の宝石】 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2021年11月20日 17時

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