【第五人格】推し達に嫌われてます

二十九話 ページ31

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第五人格の世界に来てしまったと自覚して初めての試合
緊張してきた…
エマからは


｢大丈夫なの！昨日の試合ではソフィアさん大活躍だったの！｣


って言ってもらったし…頑張る
何度も鏡の中の自分とにらめっこをして、大丈夫だと言い聞かせる


｢そろそろ時間だ…行こう｣






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…何処に？


｢…ふぅ。






マッチング画面の部屋ってどこですか運営ぃぃ！！｣


そ、そうだ地図。こんな時のための地図じゃないか
慌ててスマホのマップを開く


｢…無い｣


つまりこれは…立派な迷子
二十歳になっても迷子になるのか…大人になっても迷子になるような子に成長した覚えはないのに…！


｢お、落ち着け私、そうだ落ち着くのが全てだハハハ｣

｢…念の為見に来たんだけど、来て正解だったようだね｣


閉まっていたはずのドアはいつの間にか開けられていて
見てはいけないものを見てしまったかのような微妙な表情をしたイライが立っていた


｢君専用の部屋があるんだ、案内するよ｣

｢私専用…？｣


第五人格とは違ってサバイバー事に部屋が…？
いや、さすがにそれは違うでしょ…
頭の中で様々な考えを巡らせるけど、どれも違うような気が違う…一番有力なのは "特別扱い"

まさか…まさかねぇ、と思いながら イライに案内された部屋に入る


｢…｣


…確かに目の前にあるのは、目覚めた場所と同じ所
同じようなテーブル、同じような椅子、そして…目の前にはモニターがある


｢ここは、昔は使われていたんだけどね…君の希望でこの部屋を人形師の待機部屋とすることになったんだ｣

｢えっ…どうして｣

｢詳しくはわからない。けれど、彼女はこう言っていたんだ。

『どうして弱者を狩る化け物に私の姿を見せないと行けないのかしら？』

恐らく彼女はハンターの事を嫌っているんだ。
…だから、ハンターは人形師(君)の姿を知らなかっただろう？｣


確かに白無常さんは "見た事ない顔" と言っていた
なるほど、こう言うことだったのか…

それにしてもソフィアは弱いものいじめが嫌いなんだ、なんか意外だなぁ…
なんて思っていると、イライは私が手に持っているものに気づき、指を指した


｢それは…新しい携帯品かい？｣

｢え？あぁ、これね…昨日貰ったんだ、SSRでスマホって言うんだよ｣


するとイライは手を顎に当て、何かを考えるような仕草を見せるとテーブルに目をやる


｢これは憶測だけど、それで操作するのかもしれないね｣

｢…え？｣

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