【第五人格】推し達に嫌われてます

二話 ページ4

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順調に解読は進み、もうすぐであがるぐらいまでゲージが進んでいた。ナイチェだなぁ…
そういえば、試合って事は他に三人サバイバーがいるって事だよね？他のメンバーってどうやって見るんだろう…


｢…あの｣

｢何かしら｣


感情のこもっていない声が返ってくる
何か態度が冷たい気がするのは気のせい…？
いや、それよりも重要なのはこの試合について
私は考えるのをやめて質問をした


｢他のメンバーって誰…でしょうか｣


すると、マーサは目を大きく開いて "え…？" と声を漏らした。何かおかしいこと言ったっけ？


｢貴方…何を言って｣


ｺﾞｰﾝｺﾞｰﾝ

突然、鐘のような音がマップ中に鳴り響いた
辺りを見渡すように操作すると、ダウンしたサバイバーとハンターの赤いシルエットが見える

サバイバーは調香師 ウィラ・ナイエル
ハンターは………げ


｢よりにもよってハスター…｣


第五人格を始めたばかりの頃の苦い思い出が蘇る
中々触手をよけれずに即死、救助狩り、ありがとう煽り
ダウン位置的に救助しに行くのは空軍(私達)
…うわぁ、行きたくない

とりあえず今解読している暗号機をあげて、椅子に吊るされる時には耳鳴り範囲内にいるように移動する


(やっぱりおかしい…口調もそうだけれど、きちんと救助に行くなんて…)


信号銃はどうしよう。
ぶっちゃけ私はランクマで空軍を使った事は一度もないから良い立ち回りが分からない
ファーチェ追われたら撃って良いとかしか分からないしなぁ…

いや、待てよ。信号銃はハンターをスタンさせるアイテムで、一応粘着も出来る。
つまり…オフェンスと似たような感じで良いのでは！？
(適当)

まず、相手の特質は分かっていない
つまり興奮かもしれないということ
そしてハスターは触手で銃ガードが出来る
よって結論は撃たなくて良い！


｢まぁどうせ夢だしね…｣

｢何か言ったかしら？｣

｢いいえ何も｣


椅子のゲージが三割ぐらいになった所で動き出す
何気に救助が一番緊張するんだよなぁ…
ハスターも私の姿を確認したようで近くに触手を生やしてくる

ふっふっふ。甘い、砂糖よりも甘い！
確かに昔の私だったら避けられなかったかもしれない。
でも今の私は棒動画サイトで勉強しまくった知識だけならある人！

結構近くに生やしてくれたのは好都合
触手の根元を円を描くようにクルクルと回って交わしていく


｢む…避けるのか｣


ぽつり、ハスターが呟いた
…え、ハンターと会話できるの？？？

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