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二十七話 ページ29










「…すまないが、それは今すべきじゃない」

「え?」


何か言えない理由があるのか、それともただ単に言いたくないのかは分からないけど、理由も言わずに拒否される。流石にそれだと納得がいかなかったから
"どうして?" と尋ねると、イライは目を逸らしながら言った


「君はまだ、ナワーブやヘレナと関わっていないだろう。せめてその二人と関わってからにしてくれないかい?」


答えになってない
…今言った条件を達成すれば話してくれるのは分かったけど、話をそらされているようにしか感じなかった


「理由になってないですよね、今話せない理由は?」

「…君のためだよ。あの時の事を話せば、君は恐らく彼らと関わることを止めようとする可能性がある。君は何も悪くないのに、傷ついてしまうのが嫌なんだ」


…イライの言葉で察した
前から思ってたし、そうだろうと何度も思ったけど、やっぱりソフィアは人として最低なことをしたんだ

どうして。彼女の過去を見る限り幸せそうだったのに。
何が彼女を変えてしまったの?


「…分かりました。でも一つ約束してください。私がナワーブさんとヘレナさんの二人と仲良くなったら全部話してください」

「もちろん、良いよ」


これでまた一歩進むことが出来た
でも、全てを知った時、私は何を思うんだろう
…それでも進むしかない。
残酷な過去でも知らないと行けないんだ…


「それじゃあ私からもヒントを」


部屋を出ようとドアノブに手をかけた時、イライはすっかりにこにこ笑顔に戻って言った


「ヒント?」

「そう、ヒント。彼女がこの荘園に来た時、外在特質
【身代わり人形】は今と少し違ったんだ。
今はコントローラーのような機械を使っているだろう?昔は "糸" を使って操っていたんだよ。それこそ、今よりももっと自由自在に操れた」


イライにそう言われて、あの時の試合を思い浮かべる
確かに、コントローラー動かすって人形要素どこ…とは思っていたけど、昔は人形師っぽく糸を使っていたんだ

でも、なんで今は違うのか
…きっとそれが、その試合に関わっているのかもしない


「ありがとうございますイライさん」

「イライで良いよ。後敬語も無くして構わない」

「…じゃあまた。今度は普通に話したいな」


尋問の為じゃなくて、普通に会話をするために部屋に招いて欲しい。せっかく仲良くなったんだから

さて、今日やるべきことはあと1つ
…今日の夜の試合についてか…

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いちゅご - うっわぁー、今作もなかなか素っ晴らしい作品ですことぉ、いやー頑張って下さい!応援しますね! (2021年12月8日 6時) (レス) @page37 id: 64d6b8d47d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 面白いです!前作から来ました!今作も更新頑張ってください!応援してます! (2021年12月7日 19時) (レス) @page36 id: f8a065d408 (このIDを非表示/違反報告)
水1000 - 新作おめでとうございます。前作と対照的なんですね。とても素敵です! というか、好きです。更新は無理せずにのんびり頑張ってくださいね。 (2021年12月4日 13時) (レス) id: 7eeeabd9b8 (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ - 大変遅くなりましたが、新作おめでとうございます! ストーリーがとても素敵で引き込まれるような…面白い作品です。更新頑張ってください。私も学生なので、無理にとは言えませんが (2021年12月4日 12時) (レス) @page21 id: 17dcd8da60 (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - とってもとっても好きです、、!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2021年11月29日 17時) (レス) @page24 id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:【湖の宝石】 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2021年11月20日 17時

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