転生したら天才な彼から告られるって何事【ブルーロック】

１６話 ページ17

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俺は無言で雨の手を引いて、下駄箱に向かう






雨「······なんで助けてくれたの？」




後ろを振り向くと、不安げな顔つきをした雨が俺を見上げていた





凪「·······俺もよくわかんない」





その言葉を聞くと、雨は苦笑いする








凪「けど、雨が困ってそうだったから。他の人なら気にしてない」





今度は驚いたのか目を見開いて、俺の顔をじっと見つめる。知らないヤツだったら、無視してる。雨だから助けた






雨「そっか、ありがとう」


凪「！」






初めて見た、こんな顔······うれしそうにして········頬が少し赤くなっているのは多分照れてるんだと思う


俺の事を見上げながら、お礼を言った雨は·······"可愛い"って思った。クラスの女の子や部活勧誘してきた女の先輩には感じなかった






凪「ねえ、雨」


雨「なに？」




凪「今日、一緒に帰ろう」





初めて自分から誘った。雨はその言葉に驚きながらも「いいよ」と返事を返してくれる






雨「凪くんが誘うなんて意外だった」

凪「今日はまだ雨といたいから」




あ、また顔赤くなった。照れてるのもいいな······雨と出会ってから、色んなことを思うようになった






話したい、見ていたい、声を聞きたい。触れたいし、触れられたい。そばにいて欲しいって










でも、これってなんて感情なんだろう······？

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