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橙『わー、なにこの一面真っ白なん。天井?明るくてキレイな部屋なんやねぇ』
青「………」
橙『…章ちゃん?聞こえてる?』
青「………、」
橙『ええよ?このまま切っても。けど、気にならん?亮ちんがなに言うてたか』
青「そ、それは…気になる」
橙『何がそんなに気になる?』
青「え、っと…それは、亮が家に帰った事」
どうせだいたいの経緯は聞いてるんやろ?そう思って詳しい話は端折っていきなり本題をぶつけてやる。
橙『章ちゃん、あの、昨日ってなんの日か知ってる?』
青「昨日?…えっと、文化祭?」
橙『あ、ごめん。その前の日。金曜日の祝日』
青「え…、なんやっけ?あの祝日ってなんの日?」
秋って祝日が多くて体育の日以外はどれがどれだかさっぱりや。
橙『あーあ、やっぱりな。知らんかったんやな。亮ちんから何も聞いてない?』
青「亮から?…いや、なんも」
橙『11月3日てさ、亮ちんの誕生日やよ』
え?
………
青「ええーーー!!」
そんなん知らん!聞いてへんもん!!
…え、いや、待てよ。そう言えば「新しいゲーム買ってもらった!」って持って来たんは金曜日…3日の夜やった。
もしかして…誕生日プレゼントなんかな?
青「えー、…なんで言うてくれへんかったんやろ」
橙『…って、なるよな』
青「うん…」
あかん、膝を抱えて下を向いたらまた涙が出そう。
青「…て、言うかさ、丸は知ってたんや」
橙『そらそうやん?好きな人の誕生日とかは気になるから聞くもん』
青「…気にならんかった」
友達でおった頃も、付き合うようになってからも。
橙『そんなこったろうなと思ったわ。因みに、章ちゃんは誕生日聞かれたんやない?』
青「え?うーん、どうやったかなぁ…」
橙『そんなこったろうなと思ったわ』
青「また!?」
橙『だって、亮ちんは付き合ってすぐに聞いたって言うてたで?』
青「ええー!?そうやっけ…?さっぱり覚えてない」
橙『ほんまに?なんかな、済んだばっかりな時期に聞いてしもて、タイミング悪かったけどせめて何かプレゼントさせてって言うたら遠慮して断られたって…』
青「あー!」
橙『思い出したんやね?』
青「思い出しました…」
せやけど、それと亮が帰った事って何か関係あんの?
さっぱり話が読めんで、俺もケータイ同様仰向けに寝転がって天井を見上げた
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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:
作成日時:2017年12月3日 0時