29* ページ29
・
付き合うようになってから、おくらは毎朝お店に寄ってくれるようになってた//
と言うても、駅に行く道すがらで、ほんまチラッと顔出して「いってきます」「いってらっしゃい」のワンラリーで終わってしまうから、
俺考えてん。
ちょっとでも長い事一緒に居れるように朝のこの時間におもて出て、掃除しながらおくらを待とうって♪
で、おくらが来ると
青「はい、これ♡」
お手製の巾着袋に入れたお弁当を手渡して
緑「いつもありがと。いってきます」チュッ
青「ひゃ///」
ふふ///これこれ。いってきますのチューもらうねん///
緑「で、ごめんやねんけど…」
さっきから支えていたチャリンコをスッと差し出し
緑「よろしくお願いします」ペコリ
青「またチャリンコなんや」
緑「はい、…またです///」
おくらって普段は歩きやのに、朝が弱いんかちょいちょい寝坊してはチャリンコかっ飛ばして来てうちに置いて行くんよな
青「もー。しょうがないなぁ」
緑「でも、今日の寝坊はやすのせいやで？」
青「なんで？」
緑「せやかて、…昨日なかなか離してくれんかったから///」
青「わぁ！わぁ！わぁー！！///それ以上は外で言わんで///」
俺は持ってた箒を投げ出すと、おくらからチャリンコを預かって、いってらっしゃいってお見送り
緑「帰りにまた寄るから」
青「うん。待ってる。ばいばいっ//」
緑「バイバ〜イww」
手を振って颯爽と駅に向かう姿は、うん。ほんま、王子様///
って、言うか、
青「おくらってほんまに王子様なんちゃうん？」
どう見たって海外製のお洒落な自転車に話しかけても、もちろん答えが返ってくることはなく。ただ切ない気持ちになるだけっていうルーティーンに、またハマってもーた…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 450人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青菜はやと(プロフ) - はなまるさん» 最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました（しかもリピまで！涙）まだまだ至らぬところばかりですが、もしよろしければ今後ともお付き合い下さい^^ (2019年9月25日 19時) (
レス) id: f64880e1c9 (このIDを非表示/違反報告)
はなまる(プロフ) - ゆっくりと最初から読み返しました。わたしの知らないどこかの街に、このあったかい商店街があるような気がします。かわいい店主と男前の彼がずっと笑って暮らしてるといいなあとちょっと泣きそうになりました。大好きなお話がまた増えました( ´ ▽ ` ) (2019年9月25日 9時) (レス) id: 5b242bb11d (このIDを非表示/違反報告)
青菜はやと(プロフ) - happiness☆さん» ようこそ、いらっしゃいませ^^朝夕で更新いたしますので、引き続きお楽しみ下さいませ。嬉しいコメントありがとうございました// (2019年9月19日 10時) (レス) id: f64880e1c9 (このIDを非表示/違反報告)
happiness☆(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに読ませていただいてます。更新が待ち遠しいです。 (2019年9月19日 8時) (レス) id: 8cb89539f0 (このIDを非表示/違反報告)
青菜はやと(プロフ) - 華南さん» ほっこりほこほこの、おいしいおいしいやっさんを提供出来るよう、更新頑張りまーす^^ (2019年9月16日 9時) (レス) id: f64880e1c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月8日 10時
