10 aceのセカイ ページ10
倉庫街で一汗程度の仕事をこなし、本日俺の役目は終了。
後はアーセナルがやって来てド派手に始末する手はずになっている。
俺は肩の埃を払うと打ち合わせした場所で待機。すると間も無くジョニーの車がやって来て俺を迎え入れてくれた。
「おつかれさま」
「…あれぐらいじゃ、疲れへんわ」
「ふふ、」
俺はシートにどっかり沈み込み流れて行くオレンジの街灯を眺めていた。が、
「あ…」
見覚えのある絵が目の前に飛び込んで来て、思わず上体を起こした。
「リョウ…」
あ、違う。前の名前は確かA…、、、
「ふふ、偉なったもんやな」
あんな駅前の一等地に看板が出せるようになったんか…
…な？隠れんぼヤメて正解やったろ？
「エース、あの看板気になるん？」
信号待ちで停車している間に俺の目線を追って、その絵を見たジョニーは「らしくない」って
「そうかな？」
「だって今まであんなん興味あった？」
「あるもないも、アレは俺が貸した目で見た風景やからな」
「……？？」
「いや、コッチのハナシ」
「ふーん…」
…そうか。頑張ってるんやな。
「苦悩にハマって追い込まれても、立ち上がれば何かが生み出せる…」
「何それ？」
「昔なんかで聞いたフレーズ」
「ほんま、らしくないで？」
「目が変わると世界が変わるんかもなww」
繋げられた想いがある限り
さぁ また走り出そう
end
It is very thoughtful of you. Thank you.
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年10月5日 22時
