8UPPERSのセカイ（eight） (ページ32)

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「どうして短期間に何度も上司が代わるの？」

…ん？

何普通に質問してるん、ジョニー？

…何か意図があるん？

「ねぇ、どうして？」

『さぁー。わかんないけどぉ…』

『もっと上の上司の配置ミスかなぁ？』

「それも人のせいか…」

『え？』

「俺思うけど、さっきの話、全部貴女達のせいじゃない？」

『えー？あたし、よくわかんないんだけど？どう言う事？』

「それって、教え方がヘタだから仕事がわからないんじゃないの？」

『えー？』

「聞けばいいのにって、じゃあ、聞きやすい環境にしてたの？」

『……』

「それに、よそから呼ばれて来た人が気に入らないなら、貴女達の誰かが係長になればいいじゃない？」

『え、あたしは無理！』

『私も！』

『……私だって無理だよ！///』

「なんで？」

『なんで、って、そんな出世する気ないし』

『仕事増えるだけで面倒くさいし』

『昇格試験なんて受けることすら出来ないよ』

「じゃーさ、モンク言えないよね？…違う？」

『うっ…、、、それは…、、』

「ちょ、ちょっと、ジョニー！？」

あーあ。ターゲット困ってしもてるやん！

これはどうにか軌道修正せな。なんかいい案ないかな…って、うんうん考えていると、ガムが口を開いて「確かにジョニーの言う通りかもなー」って

「え？！」

…そ、そんな！ガムまでどうしたん？？

「職場には人の上に立つ人材が居ない。だからわざわざよそから異動してくる…」

「なのにロクに引き継ぎもしないでアラばっかり探してるなんて愚の骨頂。時間の無駄。…ゴメン、俺帰る」

「へ？ちょ、ジョニー！」

『ま、待ちなさいよ！』

「待たない。サヨナラ」

あー、あーあー！ジョニー出て行ってもうた！

「…そうやな。これはジョニーの言う通りサヨナラやな」

え？

ガムまで席立ったし！

いやいや、ちゃんと作戦通りせんとマズいんやないの？？

…けど、けど

「僕も、帰る！(汗)」

『ええ！？』

僕は荷物をかき集めて慌てて二人の後を追い、店を出た