8UPPERSのセカイ（eight） (ページ30)

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「今、戻りました」

開店前のクラブに顔を出すと

「おかえりエース」ってトッポが迎え入れてくれて、

俺、ちゃんとaceに戻れてるんやって、ちょっと安心した。

「後５分したら始めるって」

「ふーん」

さして興味がないフリをしながら、ソファーに座り込むために、財布やらスマホやら目薬をケツポケから投げ出していると

「あ、病院行ってたんや」

トッポが目薬を手に取って、蓋を開け、味見…

「お前…、その成分の調べ方どうかならんのか？」

「だって、どうせ貰って来たって点さへんのやろ？ならいいやん」

「点すし！」

「あら、珍しい」

「うっさいっ！///」

「じゃ、背もたれに身体預けて～」

「なんやねんっ」

「僕が点してあげるから。ホラ」

…もちろんトッポは点す前にキスなんかせえへんけど、的確にポタリポタリと目の中に薬が入って行くからよく効きそう

「あ、エース、瞬きしたらあかんよ！しばらくそのまま！」

「え？！」

「よく浸透させるため、ちょっと我慢」

「えー、、、」

天井を向いたまま水面らしきを見つめ思うのはAの事

あいつ、どんなスケッチ描いたんかな…

また何処かで会えたら見せてもらおう

陽の射す場所で…。

end